1点にこだわり勝ちにつなげる 明豊・幸修也主将 選抜高校野球
第93回選抜高校野球大会は第9日の29日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で準々決勝が行われ、第91回大会(2019年)4強の明豊(大分)が昨秋の近畿大会優勝の智弁学園(奈良)を6―4で破り、準決勝進出を決めた。 【明豊vs智弁学園の試合を写真特集で】 ◇明豊・幸修也主将 2年前に4強に入ったとき、自分たちはスタンドで見ていた。自分たちの代ではそれを超えたいと思っていたので、まずは勝てて良かった。 今日は全員気合入っていた。この試合を勝たないと日本一はないと思っていた。特にピッチャー陣が良かった。強打の智弁学園を相手にしっかり守りからリズムを作ってきっちり抑えてくれた。 今日も打順が変わったが、動揺はなかった。自分たちのチームには決められた打順はなく、それぞれが打順の役割を果たせた。控え選手もしっかり準備できていた。監督から誰でも出られる準備をしておけと言われており、選手一丸で戦えたのが結果に表れた。 コロナの関係で甲子園大会がなくなった(卒業した)3年生から「日本一になってくれ」と言われていたし、自分たちはこれまでしっかり練習してきた。3年生の思いも背負って選手全員が強い気持ちを持っている。やってきたことが出せて、それが勝ちにつながった。 次の試合も勝ちにこだわりたい。1点にこだわって勝ちにつなげていきたい。チームとしては結果的に無失策で終わったが、満足せずに次の試合につなげていきたい。 ◇「まだまだ成長してほしい」川崎絢平監督 前半はこれ以上ないという入りができた。中盤以降必ず相手が追い上げてくると思っていたが、想像以上の追い上げで苦しかった。それでも選手たちがよく頑張ってくれた。 (継投は)相手の目先を変えようとした。相手は1打席目と2打席目で攻撃のパターンを変えてくると思った。できるだけ目先を変えて、的を絞らせないようにしようと最初から思っていた。(先発の)京本(真投手)には初回から飛ばしていけと伝えていた。ある程度3人で3分割と最初から頭にあった。 相手の左腕・西村(王雅)投手を想定して、打順を組み替えた。打順にこだわりがなく、どちらかというと後ろにつなぐというチーム。幸(修也選手)の先頭打者ホームランはチームに勇気を与えた。あれでいけるんじゃないかと思った。 特に五回までの攻撃は良かった。勝つときはここで1本出るんだという場面で、ことごとく1本出た。勝負どころでの1本が勝ちにつながった。 選手たちは甲子園ですごくたくましくなったし、気持ちも前に出るようになった。でもまだまだ発展途上。まだまだ成長してもらいたいし、もっともっと高みを目指してもらいたい。 ◇全31試合を動画中継 公式サイト「センバツLIVE!」では、大会期間中、全31試合を中継します(https://mainichi.jp/koshien/senbatsu/2021)。また、「スポーツナビ」(https://baseball.yahoo.co.jp/senbatsu/)でも展開します。