厚生年金と国民年金からも「がっつり天引き」される税金・社会保険料にはどんなものがある?
9月に届く「年金振込通知書」には、厚生年金と国民年金から天引きさる税金や社会保険料の金額が記載されています。 ◆【棒グラフ】厚生年金と国民年金の額面を見る。ただし額面と手取りは異なることに要注意! 天引きされる金額は決して少なくないので、通知書を見る度にがっかりする方も多いのではないでしょうか。 次回の支給日が10月15日にせまり、手取り額が気になる方も多いでしょう。 今回は、厚生年金と国民年金から天引きされている税金や社会保険料について詳しく解説します。 また、厚生年金と国民年金の平均年金月額や、受給額ごとの受給者数も見ていきましょう。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
厚生年金と国民年金の平均年金月額
厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金と国民年金の平均年金月額は以下の通りです。 【男性】 ・厚生年金:16万3875円 ・国民年金:5万8798円 【女性】 ・厚生年金:10万4878円 ・国民年金:5万4426円 【男女計】 ・厚生年金:14万3973円 ・国民年金:5万6316円 厚生年金の平均年金月額は14万3973円、国民年金は5万6316円となっており、男女間で差が見られます。 特に、現役時代の収入と加入期間に左右される厚生年金の受給額は個人差が大きく、1万円未満~30万円以上と幅があります。 ●「年金の個人差を深堀」受給額ごとの受給者数 国民年金と厚生年金の受給額ごとの受給者数は以下の通りです。個人差に注目してみましょう。 【国民年金】受給額ごとの受給者数 ・1万円未満:6万5660人 ・1万円以上~2万円未満:27万4330人 ・2万円以上~3万円未満:88万1065人 ・3万円以上~4万円未満:266万1520人 ・4万円以上~5万円未満:465万5774人 ・5万円以上~6万円未満:824万6178人 ・6万円以上~7万円未満:1484万7491人 ・7万円以上~:178万3609人 【厚生年金】受給額ごとの受給者数 ・1万円未満:6万1358人 ・1万円以上~2万円未満:1万5728人 ・2万円以上~3万円未満:5万4921人 ・3万円以上~4万円未満:9万5172人 ・4万円以上~5万円未満:10万2402人 ・5万円以上~6万円未満:15万2773人 ・6万円以上~7万円未満:41万1749人 ・7万円以上~8万円未満:68万7473人 ・8万円以上~9万円未満:92万8511人 ・9万円以上~10万円未満:112万3972人 ・10万円以上~11万円未満:112万7493人 ・11万円以上~12万円未満:103万4254人 ・12万円以上~13万円未満:94万5662人 ・13万円以上~14万円未満:92万5503人 ・14万円以上~15万円未満:95万3156人 ・15万円以上~16万円未満:99万4044人 ・16万円以上~17万円未満:104万730人 ・17万円以上~18万円未満:105万8410人 ・18万円以上~19万円未満:101万554人 ・19万円以上~20万円未満:90万9998人 ・20万円以上~21万円未満:75万9086人 ・21万円以上~22万円未満:56万9206人 ・22万円以上~23万円未満:38万3582人 ・23万円以上~24万円未満:25万3529人 ・24万円以上~25万円未満:16万6281人 ・25万円以上~26万円未満:10万2291人 ・26万円以上~27万円未満:5万9766人 ・27万円以上~28万円未満:3万3463人 ・28万円以上~29万円未満:1万5793人 ・29万円以上~30万円未満:7351人 ・30万円以上~:1万2490人 なお、上記の受給額は税金や社会保険料が天引きされる前の金額となっており、実際の手取り額はこれよりも少なくなります。 次章にて、年金から天引きされる5つのお金について詳しく解説します。