市販化が待ち遠しいこの3台 シビックRS/レクサスLBX MORIZO RR CONCEPT/MAZDA SPIRIT RACING 3 concept
大盛況だった東京オートサロン2024。自動車メーカーも魅力的なコンセプトモデルを展示していた。そのなかでも、とくに光っていた3台を取り上げる。レクサスLBX、ホンダ・シビックRS、マツダSPIRIT RACINGのコンセプトだ。市販化待望である。 TEXT & PHOTO:世良耕太(SERA Kota) 展示があったと知って「見たかったなぁ」と大いに落胆したのは、国内未導入のジムニー5ドア(アクセルオートコーポレーションが展示)である。いつものことだが、ほかにも見逃しはたくさんあった模様──。運良く目に入ったクルマのなかで気を引いたモデルを3台ピックアップしてみた。
レクサスLBX MORIZO RR CONCEPT
TOYOTA GAZOO Racingのステージに展示された車両は、「クルマ好きの皆さんともっと熱くなりたい、未来を一緒に作っていきたい」とするモリゾウこと豊田章男トヨタ自動車会長の想いから、「MORIZO Garage」をメインテーマとし、モリゾウの愛車が展示された。 6台展示されたうちの1台がレクサスLBX MORIZO RR CONCEPTである。現地でこのクルマを見たときは、「太いタイヤ履いているな」(235/45R19)、「ブレーキキャリパーが黄色いな」くらいの感じで、さほど気に留めていなかった。 LBX MORIZO RR CONCEPT概要 ベース車両:LEXUS LBX 主要諸元 全長×全幅×全高:4190mm×1845mm×1535mm ホイールベース: エンジン 1.6L直列3気筒DOHCターボ 最高出力:304ps(224kW)/6500rpm 最大トルク:400Nm/3250-4600rpm トランスミッション:Direct Shift 8AT 駆動方式:4WD タイヤサイズ:235/45R19 サスペンション:Fマクファーソンストラット式/Rダブルウィッシュボーン式 ブレーキ:F18インチベンチレーテッドディスク/Rディスク 見る目が変わったのは、搭載するパワートレーンを知ってからである。なんと、GRヤリスのパワートレーンをそのまま積んでいるのだ。エンジンはG16E-GTS型の1.6L直列3気筒ターボで、最高出力は224kW(304ps)、最大トルクは400Nmを発生。組み合わせるトランスミッションは8速ATである。駆動方式は電子制御フルタイム4WDだ。 つまり、レクサスLBXの皮を被ったGRヤリスというわけ。中身のすごさを誇示しない、控え目な見た目がとてもいい。中身がGRヤリスと知っていれば、もっとじっくり眺めておくんだった……。