夏タイヤで突然の雪! 対処法はある? スタッドレスタイヤに履き替える間もない、万が一のときに役立つ冬用アイテムを紹介します
急な降雪でも対応できるグッズを紹介
まだスタッドレスタイヤに交換しなくても大丈夫、と楽観視していたら突然の雪で路面が真っ白に。そんな予想もしない事態に遭遇したとき、はたしてどう対処するのが正しいのでしょうか。そんなときに「緊急避難」として役立つグッズを紹介します。 【画像】いざというときのために積んでおきたい! 急な降雪時の「対処法」を見る(全5枚)
大前提として夏タイヤで雪道を走らない
そもそものベストアンサーは理由を説明するまでもなく「クルマに乗らない」ことで、公共交通機関を利用し、用事を先延ばしするのが最大のリスク回避術だ。とはいえ駐車場から出てしまえば安全に走行できるとか、短い距離をゆっくり走れば済むケースもあるに違いない。
スノーソックス
まずは大手のカー用品店なら確実に在庫してある、布製タイヤチェーンとも呼ばれるスノーソックス。取り付けはタイヤカバーのように被せるだけで工具も不要、慣れた人なら数分で完了する手軽さも大きなメリットだ。材質は繊維と複合素材に大きく分かれており、表面の細かい突起が雪に押し付けられることで、摩擦力を発生させタイヤを空転させない仕組み。 商品によって差はあるが50km/h程度まで対応するため、一般道を安全なスピードで走る分には有効と思われる。ただし路面のコンディションや走行距離によっては、繊維が傷んで性能を維持できなくなる可能性もあるため、スタッドレスタイヤの代用にはならないと心得ておきたい。
スプレー式タイヤチェーン
次はタイヤの表面に吹き付けてグリップを増大させる、俗にスプレー式タイヤチェーンと呼ばれるアイテム。利点は何といってもスノーソックス以上の手軽さで、価格も安いのでクルマに常備しておくにはピッタリだ。このスプレーには粘着性を持つ樹脂が含まれており、タイヤの表面に凹凸を作って摩擦を高める仕組み。 めったに雪が降らない地域ならこれで十分な気もするが、当然ながら美味しい話ばかりではなくデメリットもある。一番の難点はスノーソックスと同じく耐久性で、製品や道路の状態によってはすぐ効果を失うことも。またトレッド面へ均一に吹き付けるのが難しく、左右のグリップに差が出ることも考えられる。 本格的な圧雪やアイスバーンに耐えうるものではなく、古いスタッドレスでグリップが不安なときの+αや、近い距離をゆっくり走るためのアイテムと考えよう。