日本TI、史上最小4K DLPディスプレイコントローラー「DLPC8445」。VRR初対応で240Hz&1msもカバー
日本テキサス・インスツルメンツは、プロジェクター/ゲーミングプロジェクターをはじめ、ARグラスなどにも搭載可能で、史上最小サイズを実現した4K DLPディスプレイコントローラー「DLPC8445」を発表した。 【画像】DLPチップセットの設計について DLPC8445は、前世代の4K DLPディスプレイコントローラーと比較して約90%ものパッケージサイズ小型化を実現。従来のサイズは31mm×31mmであったが、DLPC8445は9mm×9mmとしている。ホームプロジェクター/ゲーミングプロジェクターやARグラスなどに搭載することで、製品のさらなる小型化に繋げられると説明する。 4K解像度に対応し、1msの高速応答性、最大240Hz(フルHD)リフレッシュレートをカバーする。また従来モデル同様に低消費電力となっており、さらに可変リフレッシュレート技術のVRRに初対応することで、ゲーミングデバイスにおいて求められる性能もフォローできているという。 本製品は、バッテリー駆動のレーザー光源・プロジェクターに適した設計を初めて採用したことも特徴としている。最大表示サイズは120インチとしており、対角表示サイズが100インチ(2.54m)以上で鮮明に投写できる。 DLPC8445と互換性を備えた、DMD「DLP472TP」とLED ドライバ内蔵のPMIC「DLPA3085」に組み合わせることもできる。DLPC8445/DLP472TP/DLPA3085は、TI.comから購入可能となっており、DLPC8445は1,000個注文時に60米ドルからとしている。 DLPC8445の誕生について、「現在は日常的に、プロジェクター/ゲーミングプロジェクターを使用して、壁に投写することで、ユーザー自身の好みのサイズで4K画質の映像を楽しめるようになった。新しいコントローラーは、どこへでも持ち運びできる優れたディスプレイの開発において、TIのDLP テクノロジーがどのように役立つかを示す最新の例だ」と、DLP製品部門 ゼネラルマネージャー兼バイスプレジデントを努めるJeff Marsh氏は語っている。
編集部:長濱行太朗