王者イタリア、スペイン戦の敗因は?伊紙副編集長が分析「現実は選手の質の違い」
ルチアーノ・スパレッティ監督率いるイタリア代表は21日、EURO2024(ユーロ2024)グループBの第2節でスペイン代表に0-1と敗戦。イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』のステファノ・アグレスティ副編集長が敗因を分析した。 【動画】王者イタリア、スペインに屈する… 今大会屈指の“死の組”と話題のグループBで、アルバニアを下して白星発進を決めたイタリア。そして20日には決勝トーナメント進出をかけてスペインとの大一番を迎えたが、55分にリッカルド・カラフィオーリのOGで失点すると、そのままスコアを動かすことはできず。0-1で敗れている。
選手の質が違いを作り出した
スパレッティやGKジャンルイジ・ドンナルンマはスコア以上の敗戦と認めていたが、『ガゼッタ・デロ・スポルト』のアグレスティ副編集長は「イタリアの敗戦はスパレッティの責任なのか?」との疑問を提起して見解を示した。アグレスティ氏は、両陣営において選手のクオリティの差が結果に表れたと指摘している。 「我々(イタリア人)は指揮官の責任を追及しがちだが、現実的に見てイタリアとスペインの差は指揮官ではなく、選手たちが作り出した。スペインの選手たちは、中盤を始めとして全てのポジションにおいてクオリティがはるかに優れていた」 一方でイタリア紙の副編集長は、イタリアの敗因の1つとして右サイドバックにジョヴァンニ・ディ・ロレンツォを起用したスパレッティの采配も挙げた。 「スパレッティは疑いの余地なく、極めて優れた指揮官だ。だが今回は、いくつかの采配がやや足かせとなった印象もある。例えば、スピードが完全に異なるニコ・ウィリアムズに対してディ・ロレンツォを起用した点だ」 「それだけではない。ディ・ロレンツォを長時間にわたって起用し続けたことだ。実際、スタメンは適切なメンバーではなかった。ところが、後半開始時の2枚替えによりさらに困惑させるものになった。なぜなら前半、スペインが壊滅させた右サイドのディ・ロレンツォとフェデリコ・キエーザはピッチに残ったからだ」 それでも結論として、スパレッティの責任は限定的なもので、選手の実力差の問題であったことを強調した。 「今回、スパレッティ自身も当惑させる選択をしたことも事実だが、責任は彼にない。もしより優れた選手がイタリアにいれば、確実に異なる結果になっていただろう。もしくは試合展開が異なっていたはずだ」 イタリアは24日、グループステージ突破を懸けてクロアチアと対戦する。