ポケモン、エンタメリーチ力で年間首位 新作ゲーム「ポケポケ」注目度貢献、権利元会社は売上3,000億円規模
エンタメマーケティングのGEM Partnersは23日、映像や書籍、音楽など7つのメディアを横断した総合的なエンタメブランドのリーチ力調査結果を発表。結果、2024年の年間ランキングでは、『ポケットモンスター』が65,578ポイントを獲得し首位に立った。 【画像】ワンピース、虎に翼、ミセス…デジタル媒体でのリーチ力推定ランキング(機関提供) このランキングでは、作品名やブランド名を冠したコンテンツへの1日当たりの接触者数を算出した独自の指標「リーチpt」をもとにアプリ、ゲーム、音楽、映像、マンガなどのデジタル媒体別で集計。元調査は15歳から69歳の国内在住者を対象に毎月延べ10万人規模で調査を実施している。 結果、首位となった『ポケットモンスター』は、主力の「アプリゲーム」分野で50,546ポイントを獲得し、全体の8割を独占。位置情報ゲーム「Pokémon GO」の安定した人気に加え、DeNAが展開する新作アプリゲーム「Pokémon Trading Card Game Pocket」の貢献が目立ったという。 『ポケットモンスター』はその他「家庭用ゲーム」で11,619pt、「映像」で2,728ptを獲得したほか、今年注目を集めた「ミスタードーナツ」におけるコラボ商品展開といった、コラボレーション露出や、ブームとなっているトレーディングカードゲームなでも考慮すると、上記数値以上のリーチ力を保持していると推測される。 参考までに、ポケモン関連の権利管理と開発を行う「株式会社ポケモン」の直近決算(2月期)は売上高が2,975億800万円、売上総利益が1,522億300万円と、数値としても国内トップクラスのヒットコンテンツとして、急成長を続けている。 その後のランキング、第2位には『LINE:ディズニー ツムツム』が入り、単一アプリながら60,132ポイントを獲得。アプリゲーム分野での強さを見せつけた。第3位の『ONE PIECE』は42,184ポイントを記録し、マンガや映像、アプリゲームなど、複数メディアでバランスの取れたリーチを示した。 また、注目すべき新規エントリーとしてはNHK連続テレビ小説『虎に翼』が4位、『光る君へ』が14位にランクイン。いずれも2024年放送開始の長期ドラマシリーズで、継続的な視聴者接触により高いリーチポイントを獲得した。
編集部 アニメ情報担当