初めて挫折を味わった巨人のルーキーにレジェンドOBがかけた言葉とは?
◆JERA セ・リーグ DeNA7―2巨人(26日・横浜) 西舘にとっては、初めての挫折だろう。だが、落胆することはない。キミ一人が打たれたわけではない。特に牧の勝ち越し打は、バッテリーの共同作業で防ぎようがあったのだから。 【動画】西舘、迫力満点のボール!キャッチボール相手の視点から撮影 カットボールで簡単に2ストライクを取った。ここで大城卓は内角に構えた。疑問がある。そもそも、牧という打者は内角で勝負する打者ではない。この時、大城卓はジェスチャーで両手を大きく広げて「ボールでもいいよ」というような指示を送った。しかし、構えたミットはストライクゾーンだ。経験の少ない新人投手はどうしてもストライクを取りたがる。1球外すなら、体全体を使って、大きなジェスチャーで西舘に指示するべきだった。 もちろん、西舘にも失投の原因がある。一塁側にアウトステップして投げる投手は、右打者の内角を狙って投げる時、制球がぶれやすくなる。俺が以前から西舘に対して最も危惧してきた点だ。佐野に打たれた同点二塁打も変化球が外角高めに抜けたのだろうが、あそこで「抜けました」では許されないのだ。 西舘はここまでよく投げてきた。プレッシャーの中、気を張って投げてきた疲れもあるだろう。俺が一番心配なのは、これまでは球に勢いがあったから抑えられてきたが、一度制球ミスで打たれると、今度は怖さが出るということ。自信をなくさなければいいのだが…。(スポーツ報知評論家・堀内 恒夫)
報知新聞社