試合巧者の都立東大和南が東京科学大附に4-0で快勝!ゲーム運びでも、個の力でも相手を凌駕
第103回全国高校サッカー選手権東京予選が10月12日に行われ、Bブロック1回戦で都立東大和南と東京科学大附が対戦。都立東大和南が4-0で勝利した。 【フォトギャラリー】都立東大和南 vs 東京科学大附 立ち上がりこそ東京科学大附の勢いに押されたが、都立東大和南は5分にMF17須藤駈(2年)が右サイドを切り崩し、クロスを上げる。左サイドに流れたボールを再びゴール前に送り込むと、相手DFのオウンゴールを誘い、幸先良く先制に成功した。 その後も都立東大和南はMF須藤のドリブルを活かして右サイドから崩し、FW19松尾経成(2年)も最前線で身体を張って起点を作る。21分にはDF10蘇武遥斗(3年)が冷静にPKを沈め、リードを2点に広げた。 一方の東京科学大附は流れるようなパスワークで攻撃を組み立て、反転攻勢に出る。27分には華麗なコンビネーションからMF7浜島颯太(2年)がシュートを放った。 一時、劣勢に立たされても、都立東大和南は落ち着いたゲーム運びを見せる。34分にはCKからDF5菅原遼世(3年)がヘディングで合わせ、ダメ押しの3点目を決めた。 後半に入ると東京科学大附が反撃。後方からのビルドアップでポゼッション率を高め、敵陣に侵入してからはダイレクトプレーでスピーディにアタッキングサードを攻略する。見応えあるパスサッカーを披露したが、決定機を作れない。 対する3点リードの都立東大和南は、相手の攻撃に食いつきすぎず、攻めに転じれば幅を使ったパス回しで敵を揺さぶる。攻守ともにゲームをコントロールする術が実に巧みで、後半10分に追加点を奪う試合巧者ぶりも見事だ。 DF蘇武の対人守備や高精度のフィードなど、都立東大和南は各ポジションで選手たちがストロングポイントを発揮。組織としてはもちろん、局面の個の力でも相手を凌駕した。 東京科学大附は最後まで攻めの姿勢を貫き、30分には右サイドからのクロスを合わせたDF6佐藤凛人(3年)が惜しいシュートを放つ。相手GKの好セーブに阻まれたものの、諦めない気持ちを象徴したワンシーンだった。 盤石のゲーム運びで相手を圧倒した都立東大和南が、東京科学大附に4-0で快勝。2回戦進出を決めた。 (文・写真=志水麗鑑)