小3男児に性的いじめ 札幌市教委が報告書 学校側の対応「ずさん」
札幌市立の小学校に通う男子児童が中学校の男子生徒から性的ないじめを受けていた問題で、市教育委員会はきょう、第三者委員会がまとめた調査報告書を公表しました。小学校側の対応がずさんだったと指摘しています。 報告書によりますと、男子児童は近隣の中学校に通う知り合いの男子生徒から複数回にわたり下半身を触るよう強要される被害を受け、ストレス性障害と診断されました。報告書は学校側と教育委員会の連携が不十分だったとしたほか、学校側の対応はずさんで、保護者が不信感を抱いたなどと指摘しました。 被害児童の母親は「(提出した調査要望書が)数カ月間も保管されることにつながるとは思っていなかった。だまされてしまった私が愚かだったと(思ってしまった)」と話しました。市教委の第三者委員会は「(学校側が)性被害等に関する知識不足が支援できなかった一因」としています。