新NISAを使った投資の第一歩に、ゆうちょ銀行が低リスクの債券ファンド「ますますグロタ」募集開始
ゆうちょ銀行は、HSBCアセットマネジメントが設定・運用する「HSBCグローバル・ターゲット利回り債券ファンド 2024-01(愛称:ますますグロタ)」を1月29日から募集開始する。当初募集期間は3月4日まで。同ファンドは償還まで5年以内の社債を投資対象とし、社債の償還まで持ち切る運用をする。約5年間を1投資サイクルとし、5年ごとに購入・解約ができる仕組みを設け、最長で約20年間を同ファンドで運用し続けることができる。預貯金の金利にプラスαするような年率1%程度の利回りを安定的に獲得できる商品として人気を集めてきた「HSBCグローバル・ターゲット利回り債券ファンド」が、信託期間20年を実現したことで、新NISAの成長投資枠の対象ファンドにもなった。同ファンドの魅力と活用法について、HSBCアセットマネジメントの執行役員投信営業本部長の石田朗氏(写真)に聞いた。 ――『ますますグロタ』は、約20年間の信託期間を4つに区分し、残存期間5年以内の投資適格債に投資して償還まで持ち切る運用を4回繰り返すという運用を行います。なぜ、このような仕組みのファンドを作ったのでしょうか?
ひとつには、新NISAの投資対象ファンドとして信託期間が20年以上必要だったということがあります。HSBCでは「ますますグロタ」と同じように、組み入れ債券を満期まで持ち切る運用を行い安定的なリターンをめざすファンドをグローバルで提供し、約20年間で運用資産残高が約16兆円に達しています。国内でもこれまで同様のファンドを5本設定しましたが、その中には運用資産残高が1本で1000億円近い水準になったファンドもあります。リスクを抑えた運用を行うファンドへのニーズは世界的にも一定水準であります。
また、「5年間」という運用期間は、資金を一定期間待機させておく期間として適当な期間と考えられます。1年、2年ですとすぐにでも使うというイメージに近く、10年を超えるような期間になると「長期」に寝かしておくイメージになりますが、5年間程度という期間は、その中間にあって、明確な目的がなく資金を置いておける期間としてちょうどいいのではないでしょうか。