イオン、「総合スーパー急回復」の好調決算に潜む"死角"
海外のショッピングセンターや国内GMSが好調だった(撮影:今井康一)
イオン(8267)の2022年3~8月期決算は売上高4兆4871億円(前期比3.3%増)、営業利益958億円(同23.3%増)となった。 東南アジアなど海外のショッピングセンターが好決算を引っ張った形だが、注目すべきは国内の総合スーパー(GMS)の急激な改善だ。 前年同期は155億円(東北事業除く、新収益認識基準)の大幅な営業赤字となったGMSを展開する子会社のイオンリテールだったが、赤字幅は前年同期から112億円縮小。電気代の高騰が42億円の減益要因になっていることを差し引けば、実力値では1億円の営業赤字にまで改善したと見ることもできる。 同社は、2020年、2021年を長年不振が続いているGMSの“リバイバル期間”と位置づけ、GMS中核子会社であるイオンリテールの「リバイバルプラン」を進めてきた。足元でその効果が現れているのだ。
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中野 大樹