7回に逆転打を放った広陵の浜本 遥大（撮影：太田裕史）

＜第106回全国高校野球選手権大会：広陵2ー1熊本工＞◇12日◇2回戦◇甲子園 広陵（広島）が終盤に逆転劇を見せて熊本工（熊本）に競り勝ち、昨年に続いて2年連続で初戦を突破した。 【トーナメント表】夏の甲子園　大会5日目までの結果一覧 5回に1点を先制されたが、7回に安打と四球から得た1死二、三塁から1番・浜本 遥大外野手（3年）が右前へ2点適時打を放って、一気に逆転に成功した。 浜本は「バットの先だったが、しっかりと振れたことが大きい。1打席目からしっかりと振っていけば、自分の打撃ができるので、それを心がけている」と胸を張った。 先発の髙尾 響投手（3年）は、ピンチを招きながらも要所を抑えて1失点完投勝利を挙げた。9回裏は1死二、三塁と一打サヨナラ負けの大ピンチを招くも、力のこもった投球で連続三振。「9回のピンチをしのげたのは、これまでの甲子園での経験が生きているかなと思います」と言葉を弾ませていた。 4度目の甲子園マウンドで、経験を生かした冷静かつ、熱の入った投球を見せ、チームに勝利をもたらした。 監督として春夏通算甲子園40勝を挙げた中井監督は、「この数字は選手、サポートしてくれた方々、学校関係者の方々のおかげです。誰もがこんなに勝つと思っていなかったと思います」と歴代7位タイとなる記録にも謙遜していた。