【FP用LZ型エンジン】ピストンサイズは謎!? ピストンピン径は、異様に太い|珍車秘宝館
前回、初お披露目となった館長秘蔵のお宝ユニット、フォーミュラーパシフィック用LZ型エンジンは、いろいろと謎に包まれたユニットだったことが判明した。今回、その内部を見てみたくなった館長が、工具を手にした! 【画像10枚】内面はツルツルに磨き上げられ、当時の意気込みを時代を超えて感じることができるエンジンに、館長も興奮のご様子。L14型用としては、φ87.8㎜というピストンのサイズは謎!? ピストンピン径は、異様に太いφ23.5㎜を採用している 【珍車秘宝館 フォーミュラーパシフィック用LZ型エンジン】 ブロック内部を見せてもらうと、確かに、L14型は鋳物の鋳鉄ブロックだが、内壁はツルツルに磨き上げられている。もちろん、コンロッドもピカピカの鏡面仕上げになっている。当時の意気込みが感じられる魂が入ったエンジンに、見ている館長も大興奮。 「クランクは、フライホイールの取り付け面が8穴のLZ専用オプションですし、コンロッドもいわゆる幅狭タイプを鏡面仕上げにしていますね。FPのレギュレーションでは、チタンコンロッドが禁止だったので、幅狭コンロッドを使うことで軽量化し、高回転を狙っているんでしょう」と解説してくれる館長。おもむろに工具を手に、コンロッドキャップを取り外しだした。 「思わずコンロッドメタルの状態を確認したくなって、ハズしちゃいました。入手する際に、オーバーホール後、ほとんど使用していないと聞いていましたが、メタルの状態はまったく問題ありません。このままクルマに搭載すれば、動く状態だと思います」と興奮気味に話す。 もちろん、搭載するクルマがあればの話だが、幸か不幸か今のところ搭載可能なクルマは館長の手元にはない。ただし、このままLZ型エンジンを検証していると、来週あたりにはベース車を手に入れてきてしまうかもしれない。そんなよからぬ妄想を館長がする前に、ヘッドの検証に取りかかった。その模様は次号で紹介する。 初出:ノスタルジックヒーロー2018年10月号 Vol.189 (記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
Nosweb 編集部