阪神・梅野 狙って導いた才木の完封リード 早め勝負で抑えた球数 魔の九回も冷静に断つ
「ロッテ0-1阪神」(2日、ZOZOマリンスタジアム) 緊張から解放された阪神・梅野隆太郎捕手は、ほっとした表情で切り出した。2人で達成した今季2度目の1-0での完封勝利。序盤から才木の完投、完封を意識するように早めの勝負で球数を抑えた。「才木にアッパレじゃないですけど、そういうふうにたたえてほしいですね」。自分のことを差し置いて相棒をねぎらった。 【写真】連敗ストップの完封に大喜び! アツ~いハグする才木と梅野 九回に最大のピンチを迎えた。無死から小川、高部に連続安打を許して一、二塁。「簡単に終わらないとは思っていたので。最後まで(無失点で)行かせたいという気持ちだけだった」。安打を許せば同点、一発が出ればサヨナラ負けの場面でも冷静だった。 ソトを2球で追い込むと、内角へのフォーク2球と内角直球がボールとなってカウント3-2。打者が外角を意識する中で、6球目も内角直球を要求した。才木も力強い直球で応え、詰まらせた遊ゴロで併殺。「セ・リーグでもやっているので。賢いバッターだし、攻めきれたのは本当に大きかった」。ローボールヒッターのポランコは5球連続の高め直球で二ゴロ。意図を持った配球で2日も続いた九回の悪夢を断ち切った。