マ軍と再契約の岩隈、ローテを守れば、3年57億円
当初、マリナーズは、ウインターミーティングで岩隈に2年、3000万ドル(約36億円)のオファーを出したが、岩隈サイドは3年以上の複数年契約を求めていて話がまとまらず、3年4500万ドル(約54億円)を提示したドジャースに敗れた。 マリナーズサイドが3年以上の複数年を渋った理由は、年齢と故障に対する不安だったが、ドジャースとの話が潰れたおかげで、マリナーズは、活躍してくれればお金を払う」というリスクを負わない契約を結ぶことができた。 また岩隈サイドも、先発ローテーションさえ守れば、ドジャースと変わらぬ年俸を手にできるわけで、他球団とまたゼロから身体検査などのハードルを越えながら時間をかけて交渉をするよりも、好条件で次の居場所を決めることができたのは悪くなかっただろう。代理人としては、複数年で故障した場合のリスクを回避しておきたかっただろうが、予期せぬアクシデントにより、結果的に両者がウインウインの再契約となったのではないか。 岩隈は、「シアトルで戦う使命があると感じることができた。来シーズンは期待に応えられるようなピッチングをしたいし、プレーオフ、ワールドチャンピオンを目指して頑張りたい」と、力強く語った。また同世代で家族ぐるみの付き合いをしている青木宣親外野手(33)が、ジャイアンツからFAでマリナーズへと移籍してきたのも、岩隈にとって、心強いニュース。 「ノリと一緒にプレーできることはうれしいですね」。最後まで岩隈スマイルが弾けた。