【イベントレポート】永瀬廉が「ふれる。」収録時の坂東龍汰を回想、前田拳太郎は夢叶えた実感噛み締める
アニメーション映画「ふれる。」の初日舞台挨拶が本日10月4日に東京・TOHOシネマズ 新宿で行われ、声のキャストの永瀬廉(King & Prince)、坂東龍汰、前田拳太郎、皆川猿時、津田健次郎、監督の長井龍雪が登壇した。 【画像】幼なじみ3人組のうち1人に声を当てた永瀬廉 「ふれる。」は、不思議な生き物“ふれる”の力で心をつなぐ幼なじみ3人組の物語。同じ島で育ち、東京・高田馬場で共同生活を始める小野田秋に永瀬、祖父江諒に坂東、井ノ原優太に前田が声を当てた。また皆川は秋たちの恩師である脇田役、津田は優太が通う服飾専門学校の先生・島田公平役で参加している。 本作の魅力を聞かれた永瀬は「SNSという便利なものが発達したからこそ、自分の言葉で伝えることの大切さを感じます」「優しく諭してくれるような魅力がこの作品にはあると思っています」と答え、坂東は「脚本を読み進めていく中で、お世話になった人や大切な友達1人ひとりの顔が思い浮かんできて『あのときああ言えばよかった』『ああいう言葉をもらったから今の自分がいるな』と自分にリンクさせました。祖父江諒をいきいきしたキャラクターにできるよう、全力で声を当てさせていただきました」と振り返った。前田は「人間関係で悩んだことが皆さんにもあると思います。今作にはいろんな思いを抱えたキャラクターがいて、その中の誰かに感情移入できるような作品です。観終わったあとに好きな人や大切な人に感謝の気持ちを伝えたくなるような映画なので、人間関係で悩んでる人にも観ていただきたいです」とアピールする。 3人の話を受けて長井は「コロナ禍の最中に作ったので、コミュニケーションを改めて考える時期だったように思います」とコメント。津田は「本当に刺さるものがあり、希望も見せてくれる映画。今観るべき作品だなとすごく思いました」と言い「(秋たち)3人は違う道を歩んでいて個性も違いますが、それぞれに揺れている。その揺れを永瀬さんたち御三方が等身大で演じているのが生っぽく伝わってきました」「キャラクターと同じようにイライラしたり、解放されていったり、楽しくなったりと応援したくなりましたね」と述懐する。今回初めてアニメーション映画の声優を務めた皆川は「(長井に)すごく怒られるんじゃないかと思って」「広いスタジオでドキドキしちゃって」と冗談めかして当時の心境を回想。対する長井は笑顔で「(キャストの中で)一番最初に収録していただいて、場の空気を本当に温めてくださった」とねぎらいと感謝の気持ちを伝える。 「もし“ふれる”が実際にいたら?」という質問に永瀬が「今映画を観てくださった皆さんでスクラムを組んで触れ合って、感想を聞きたいです」と答えると、MCが会場へ向けて「皆さん何かありますか?」と呼びかけるシーンも。挙手して当てられた観客は、劇中に登場するキャラクター・樹里と同じ名前だと明かして「映画の時間中、ずっとドキドキしていました」とコメント。それを聞いた永瀬は「じゃあ、あと10回くらい観れるよね? たくさん観ていただいて!」とさりげなく薦めて笑いを誘った。その後、坂東と前田は「動物の声を聞きたい」、津田は「スタッフの方の本音を聞きたい」、皆川は「10人以上で居酒屋に行ったときに、最初のドリンク注文で使いたい」と答えた。 アフレコ現場の雰囲気についてもトークを展開。永瀬が「坂東がはしゃいでいたんですよ(笑)。録音ブースでガラス越しに監督と話すとき、ガラスに張り付いて聞くので指紋だらけなんです」「ホラー映画みたいなのよ」と言うと、坂東は「(話が)気になっちゃって」と笑った。そして完成版を観た際の心境を尋ねられた永瀬は「言葉にならないくらいうれしかったです。(収録期間は)どんどん完成していくさまを間近で感じられて毎日楽しみでした。すでにいいのに、まだよくなるの?と」と語る。坂東は「貴重な体験でした。『(収録した)声を聞きたくない?』となり、収録現場で聞いてみたんです。初めてスピーカーから声が聞こえたときはぞわっときました」と感動を振り返り、前田は「もともとアニメーション声優をやることが夢でした。録っているときはただ一生懸命がんばるという感じでしたが、できあがったものを観たときに、夢が叶ったんだと実感が湧いてうれしかったです。初日を迎えましたが、早くたくさんの方に観ていただきたいです」とあふれる喜びをにじませた。 「ふれる。」は全国で公開中。 (c)2024 FURERU PROJECT