事務担当の佐藤文俊官房副長官が官房長官会見を代行 平成22年10月以来
佐藤文俊官房副長官が20日、林芳正官房長官の参院本会議への出席のため、午前の官房長官会見を代行した。国会議員ではない事務担当の官房副長官が記者会見を代行するのは異例。 官房長官会見は原則1日2回行われ、官房長官が出席できない場合は本来、衆参の国会議員が務める政務担当の官房副長官が代行する。だが、橘慶一郎副長官がインフルエンザに感染し、青木一彦副長官も参院本会議に出席するため、代行できなかった。 佐藤氏によると、事務担当の官房副長官が官房長官の代わりに記者会見したのは、平成22年10月8日に当時の民主党政権で仙谷由人官房長官(当時)の代わりに対応した滝野欣弥官房副長官(同)以来という。 この日の会見で佐藤氏は、同日の閣議の内容の公表や国会日程などに関する記者団からの質問に答え、自身の政権内の役割について「各省庁に広く目配りして、(政権の政策や行政などが)円滑に進むようにしたい」と語った。 佐藤氏は東大卒で昭和54年に自治省入省。総務事務次官などを歴任し、10月の石破茂政権発足時に事務担当の官房副長官に起用された。