【ソフトバンク】秋は”ビールかけ”の季節 優勝祝賀会・恒例行事の元祖はホークス? 4年ぶりのパリーグ優勝近づく
■かつてはユニホーム姿で乾杯→立食→”ビールかけ” 1980年代にさかのぼると、ある球団でこんな祝勝会の流れがあったと記憶している。 まず球団の上層部や監督が挨拶し、やがて乾杯の音頭。すると、ごく普通に紙コップに注がれたビールで「乾杯!」のあと立食へ。今ならこの時点で即、”ビールかけ”スタートとなるが、実に静かな祝勝会の始まり。 程なくして主力選手たちがテレビ局のインタビューを受け始める。選手たちの服装はと言うと、試合と全く同じユニフォーム姿。 当時はこれが普通で、いつしか優勝記念ロゴの入ったTシャツやキャップを身に付けるようになっていった。 しばらく経って選手会長が「そろそろ行こうか?」と合図をすると、ようやく”ビールかけ”がスタート。祝勝会の前半は、随分と落ち着いたものだったのだ。 ■”ビールかけ”元祖はホークス? 今や恒例となった優勝祝賀会での”ビールかけ”。一体いつごろ始まったのか? ビール大手・キリンホールディングスのHPによると、日本で初めて”ビールかけ”を行ったのは、1959年(昭和34年)に初めて日本シリーズを制した時の「南海ホークス」だった、という説がある。 当時の南海は、4度日本シリーズへ出場しながら、セ・リーグ王者の巨人にことごとく日本一を阻まれている。1959年は、3度目ならぬ5度目の正直で初めて巨人を破った年。 当時南海に所属していた選手がアメリカでのプレー経験をもとに「シャンパンファイト」ならぬ「ビールファイト」のアイディアを提案し喜びを分かち合ったのだそうだ。 ■優勝は4年ぶりも”ビールかけ”は5年ぶり この説にのっとると、日本プロ野球のビールかけ“元祖”となるホークス。 優勝すれば4年ぶりだが、”ビールかけ”は2019年の日本一以来、5年ぶりとなる。未経験選手もいる。 小久保監督は、監督としては初めて美酒を体で味わうことになる。さぞ盛り上がることだろう。 ファンもその光景を楽しみに待っている。
RKB毎日放送