特派記者として現地に行った“辻にぃ”がオーガスタの練習場で再確認。アプローチの上達は “ランダム練” がいい!
ポイント② 2つの“目線”でスタンス方向と弾道イメージを作る 構えるとき、頭を動かすことなく目線を下に移すことでスタンス向きを定め、そのまま目線を目標方向へ移すことで弾道イメージを作る。「松山英樹選手の目の動きなんて、とても参考になります」
とはいえ米国ゴルファーが状況対応力や観察眼に優れている理由は、環境によるところが大きい。日本で芝から練習できる環境は少なく実際ランダム練をすることは難しいが、マットの練習場でも十分に近いことはできるという。 辻村 たとえば30~50ヤードくらいの地点にピンフラッグやカゴがあるところは多いですよね。そういった場所で1球1球狙いを変えて打つだけでも対応力は高まります。ここで大切なは、必ず1球ごとにボール後方から目標を見てターゲットラインをイメージし、そこに対して構えること。これはコースでのルーティンを磨く意味でも効果があります。そして、もう1つ大切にしてほしいことが弾道をイメージすること。その通り飛ばなくても構いません。球の高さを想像で毎回変えるだけで、自然と体が反応するようになります。マットはライの観察という点では劣りますが、ぜひ試してください。 対応力を高めるランダム練は、技のバリエーションを増やす効果もある。身近に芝のアプローチ練習場がないからといって諦めることなく、ぜひこの練習法に時間を割いてみてほしい。
ピンフラッグが設置されている練習場では、例えば左から順に狙うのではなく、左端→右端→中央など、大きく方向を変えるのが効果的。
辻村特派記者がオーガスタで驚いたこと全4つの内2つを紹介!
①「ジュニアたちも打つ前の “所作” カンペキです! 」 前週のDCP(※)でもアメリカのジュニア選手を絶賛。「打つ前に4方向から状況を観察する選手がほとんどでした。状況を観察する能力も訓練が必要なので、アマチュアの方にもぜひやってもらいたいですね」 ※マスターズ前週の日曜日に開催されたドライブ・チップ・アンド・パット大会