コロンビア人の父が初来日で“逆ホームシック”に…「日本に帰りたい」母国帰国後の本音に150万再生「好きになり過ぎて鬱状態にも」
◆日本人の誇るべきところは繊細さと真面目さ 訪日外国人旅行客も増え安全性には「気を緩めるのはよくない」
――普段はバイク冒険家カップルとして活動されています。これまでの日本とコロンビアのバイク旅を通して感じる、安全面や道路状況などの違いを教えてください。 【カイトさん】 日本は道路舗装率が高く、国土面積に対しての道路の占有面積も大きいので、道路状況が圧倒的に良いんです。一方、コロンビアは大きい国道など幹線道路は舗装されていても、あちこちに穴が空いている状況。基本的に信号は無視しますし、運転も危ないです。 ――日本食や100円ショップに至るまで、私たち日本人はそれが当たり前のように生活しています。当たり前だからこそ、有り難みを感じにくく、そこに対しての感情が希薄になっています。安全面や丁寧さ、清潔さ、マインド、インフラ、食など、日本人はどこに誇りを持つべきだと思いますか? 【カイトさん】 僕は日本人ですが、バイクで海外を旅する中、個人的に思うのは、繊細さと真面目さが誇るべきものだということ。例えば100円ショップの商品には、そのアイデアにすべて表れています。またバイクで言えば、アライのヘルメットは、安全を守り抜くために良いものを作り上げるという信念が強くあり、世界一の安全性を誇ります。そのほか洋服や食べ物にしても、その精神が作るものに反映されている。それが日本人が誇るべきところだと感じています。 【オリさん】 私はやはり安全性ですね。日本をバイクで旅して感じたことですが、キャンプで道具を置きっぱなしにしても盗まれない、何かを落としても誰かが拾って届けてくれる。こんなに安全な国は他にないと思いました。一方、だからといって100%安全というわけではありません。外国人もどんどん増えて社会は変わっていくので、日本を訪れる外国人も日本人も気を緩めるのはよくないと思っています。 ――コロンビアの次はどちらに向かうのですか? 【カイトさん】 昨年バイク旅を始めて日本とコロンビアを縦断し、これから7大陸すべてを制覇するのを目標にしています。ただ、バイクで世界一周するだけなら簡単なんです。僕らがやりたいのは、人との出会いや、あまり人がいかないところに行って誰も知らないことを知るということ。それを大切にしたいので、時間をかけながら1つひとつの国でアドベンチャーをしていく。10年くらいかかる旅になると思います。 (文/武井保之)