【山口県】[㈱トクヤマ]台湾子会社を株式交換 現地事業を効率化
山口県周南市御影町の総合化学メーカー、㈱トクヤマ(横田浩社長)は、21日の取締役会で、台湾の連結子会社、台湾徳亞瑪股份有限公司(TTC)を子会社とし、同じ連結子会社の台塑徳山精密化學股份有限公司(FTAC)をTTCの親会社とする株式交換契約の締結を承認することを決議した。台湾当局の許可が下り次第、手続きを進める。 TTCとFTACは㈱トクヤマと現地の化学メーカー、台灣塑膠工業股份有限公司(FPC)との合弁会社で、出資比率はいずれも50%ずつ。TTCは日本で製造した電子工業用高純度イソプロピルアルコール(高純度IPA)の充てん出荷拠点として㈱トクヤマが1996年に100%子会社として設立し、今年4月にFPCに株式の50%を譲渡した。FTACは2020年に設立され、高純度IPAの製造販売を担っている。 今回決議した株式交換でFTACは、㈱トクヤマとFPCが持つTTC株式を全て保有することとなり、台湾での事業の効率化、発展と拡大を図る。㈱トクヤマとFPCはFTACが新規発行する株式を取得する。株式交換後もTTCは連結子会社に留まり、譲渡に伴う損益は発生しない見込み。