【解説】避難所で感染症拡大のおそれも…「災害関連死」を防ぐには? 現地で医療支援の医師に聞く 能登半島地震発生から9日目
■「災害関連死を防ぐ」には? 広い目で…必要な人に必要な支援を
藤井キャスター 「今後、長引けば長引くほど災害関連死、そして災害関連による重傷の方もでてくると思いますが、こういったことを防ぐために、医師の立場から、どんなことが支援できるとお考えでしょうか」 増野医師 「災害関連死を防ぐ、というのは本当に大きな課題になっています。 避難所はもとより、現在いろいろと、少しずつ電気が通ったりして、家の方に戻られたりしている、そんな方もいっぱいいらっしゃいます。そういう方が、自宅で気づかれずに体調を悪くする、そのようなことが災害関連死等にもつながってくる、というふうに思います。 ですので、地域全体の情報を、必要な人に必要な支援が届くように、情報をきっちりまとめたり、そこに、それを手伝うためのマンパワーを、必要な人を必要な所に配置したり…そのようなことを、もうちょっと広い目で行っていくことが、災害関連死を防ぐという意味ではとても重要なんじゃないかなというふうに考えています」