茨城県自然博物館30年展 貴重な資料結集 動植物や地学、研究成果も 坂東
開館30周年を13日に迎える茨城県坂東市大崎の県自然博物館で、第91回企画展「ミュージアムパーク30年のありったけ-いつも茨城県自然博物館はおもしろい!-」が開かれている。これまでの歩みを振り返るとともに、同館の調査研究の成果、えりすぐりの資料を展示。子どもに人気の体験コーナーもあり、楽しく学べる企画展となっている。同館は「自然博の面白さを集めた。来館して感じてほしい」と呼びかけている。 開館以来の30年を総括し、同館が研究する植物、動物、地学など各分野の貴重な資料を展示した。「ベストセレクション」コーナーでは横幅約2メートルの空洞状になった巨大なアメシストドーム(紫水晶)や、恐竜カルノタウルスの骨格、ダイオウイカや大型サメの標本などが展示されている。 各研究室の「お宝標本」はシーボルトが収集した標本や国内では珍しいオロシザメの剥製、同県常陸大宮市内で発掘されたゾウの仲間の化石など、貴重な資料が並ぶ。「カムバックなつかしの企画展体験コーナー」では子どもたちに人気の「ごきぶりホイホイ体験」もある。 今回は2025年6月1日までのロングラン展示で、25年2月22日に展示資料や体験コーナーを大幅に入れ替える。 同館は1994年11月13日の県民の日にオープンした。来館者は今年8月21日に1300万人を達成するなど、国内有数の自然史博物館となっている。横山一己館長は「大人から子どもまで見てもらえるような工夫をしている。今後も来館したいと思ってもらえるよう、職員一同取り組んでいきたい」と話した。
茨城新聞社