市立釧路総合病院駐車場親子死傷事故の初公判、被告に禁錮刑を求刑
2023年10月、市立釧路総合病院の駐車場で女児と女性を車で転倒させ、女児を死亡、女性にけがを負わせたとして、過失運転致死傷の罪に問われている北海道根室市宝林町2、無職熊谷勉被告(78)の初公判が27日、釧路地裁(井草健太裁判官)で開かれた。 検察側は「不注意とはいえ、幼い子供の命を奪った責任は非常に重い」などと、熊谷被告に禁錮1年8月を求刑。弁護側は「被告は反省しており、原告側への医療費支払いや示談交渉も進んでいる」とし、執行猶予付き判決を求め結審した。 起訴状などによると、熊谷被告は昨年10月17日午前10時50分ごろ、同病院正面玄関付近で、自身が運転する普通自動車のブレーキペダルとアクセルペダルを誤って踏み込み、同市鶴ケ岱3、無職沖津みかさん(当時40歳)と娘の亜海ちゃん(同4)をはね、外傷性肝損傷などの傷害を負わせ、亜海ちゃんを死亡、みかさんに全治3週間のけがを負わせたとしている。 熊谷被告は罪状認否で起訴内容を認め「本当にとんでもないことをしてしまった。申し訳ない気持ちでいっぱい」と供述した。判決言い渡しは4月10日を予定している。
釧路新聞