【朝から大行列!】旬の海産物が豊富な「厚田港朝市」で買い物客に密着 飲食店営む家族の"アラ汁" 素敵な夫婦の"イクラのしょうゆ漬け"【道民リアルめし】
まるでお店みたいな品数の多さにビックリ! 夫の彰さんは「(食事が)コミュニケーションじゃないですかね。作り出して、それを見ておいしそうだなって食べて、『これおいしいね』『この間あそこで食べたやつを作ってみたんだ』そこから話も生まれる」と話します。 光代さんの美味しい料理が家族をつないできたんですね。
一人で買い物に来ていた年配の男性に密着
開店から3時間後、1人で買い物に来ていた年配の男性がサケをさばいてもらっていました。 「後で取りに来る」という男性にお店の人が「ちゃんと戻ってきてよ」と声をかけます。たまにお金だけ払って、忘れて帰ってしまう人もいるのだとか。 15分後、筋子を受け取ったタイミングで「自宅で作っているところを見せてもらえないですか?」とお願いすると、なんと二つ返事でOK。
札幌市中央区の一軒家に住む石川昭次さん、末子さんご夫婦。45年間、厚別区で小さな薬局を営んでいたそうです。 朝とれたばかりの筋子でイクラのしょうゆ漬けを作るのは、82歳の夫、昭次さんの担当です。
まず、塩をまぶして水洗い。そして60度くらいのお湯に入れてほぐしていきます。 もう50年以上、毎年欠かさず作っているんですって。 水気を切るために塩を振って少し時間を置けば、あとは味付け。 みりんと酒、大さじ2ずつを電子レンジで1分加熱してアルコール分を飛ばし、完全に冷めたらイクラに入れ、最後にしょうゆを大さじ3、加えます。 あとは2~3時間、冷蔵庫で寝かせて完成。
イクラをとったメスのサケは石狩鍋に。 石狩鍋に入れるジャガイモは妻の末子さんが作ったもの。薬局で働きながら、3人の子どもを育ててきた末子さんは、節約が得意。 「ギリギリの生活をしていた」という末子さん。収入を増やすよりも、支出を減らすように工夫。消耗品はできるだけやりくりしていたんですって。
ギリギリの生活だったわけは、夫の昭次さんのお人好しな性格も影響していたそう。 昭次さんは知人に頼まれ、犯罪や非行をした人たちの社会復帰を支援するボランティア、保護司として32年間活動していました。 妻の末子さんによると、保護司として受け入れてきた人も一緒に料理を作って食べていたんですって。 見ず知らずの人を32年間受け入れてきたご夫婦にとって、ディレクターを家に招き入れることには何の抵抗もなかったと教えてくれました。