巨人で今季1試合登板のみも…他球団から高評価の「菅野2世」は
菅野が抜ける可能性のある来季
ファームでは格の違いを見せている。イースタン・リーグで37試合登板し、2勝1敗2セーブ、防御率1.41をマーク。1イニングにどれだけの走者を出すかの指標となるWHIPは0.76と抜群の安定感を示している。今季初先発となった9月24日のロッテ戦(浦和)では5回2安打無失点。映像で投球をチェックした他球団の首脳陣は「やっぱりいい投手だなと。一軍でも十分に通用する球を投げている。彼がチャンスを与えられないほど、巨人の先発陣は充実しているとも言えますね」と話していた。 CSファイナルステージにメンバー入りしていないが、来年は先発陣を取り巻く状況が変わる。今季15勝で最多勝、最高勝率(.833)に輝いた菅野が海外FA権を行使し、メジャーに挑戦することを表明している。巨人OBで野球評論家の小笠原道大氏が「巨人優勝の最大の要因は、やはり菅野智之投手の復調でした。リーグの勝ち頭(15勝)であり、勝率(.833)もトップ。エース・戸郷翔征投手1人に頼らず、がっしりした柱が2本になったのは、大きかったですね」と振り返ったように、菅野の存在は大きかった。1人で貯金12を作った右腕の穴は簡単には埋まらない。先発陣で1人でも多くの投手の台頭が望まれる中、畠が復活すれば大きなプラスアルファになる。まだまだ若手には負けられない。背水の陣で、意地を見せられるか。 写真=BBM
週刊ベースボール