髙石あかり 大抜擢の朝ドラヒロインが業界内で“ポスト吉高由里子”と期待されるワケ
10月29日、記者会見で25年度後期のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』でヒロインを務めることが発表された女優の髙石あかり(21)。 【写真あり】グループ時代に大バズリした髙石の「奇跡の一枚」 『あんぱん』『カムカムエヴリバディ』についで歴代3番目に多い応募総数2892人の中からオーディションでその座を射止めた“シンデレラガール”に注目が集まっている。 記者会見にクリーム色の着物姿で登場した髙石は、嬉し涙を流しながら、「小さいころから朝ドラヒロインになるのが夢で、今回『ばけばけ』のオーディションを通してヒロインになりたいということと、大阪のスタッフのみなさんとどうしてもお仕事がしたいという気持ちが強くて、いま実感がわいていて、皆さんの温かい表情に胸がいっぱいになりました」と万感の思いを語っていた。 同作は、『怪談』で知られる明治時代の外国人作家・小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)とその妻・小泉セツの夫婦の話をモチーフにしており、髙石はセツをモデルとした松野トキを演じる。 『ばけばけ』で制作統括を務める橋爪氏からも「オーディションでカメラの前に現れた髙石あかりさんを見て、私たちが探していた『松野トキ』がそこにいる! と感じました」と高い評価を受ける髙石。現在放送中の『おむすび』の橋本環奈や25年度前期『あんぱん』の今田美桜といったヒロイン就任発表時から知名度の高かった女優らと比較すると、今回まで存在を知らなかった人も多いようだが、業界内では知る人ぞ知る存在だった。 髙石は、14年にavex主催のキッズコンテストで受賞し芸能界入りすると、’16年4月からダンスボーカルグループとしてデビューを目指す育成ユニットα-X'sのメンバーとして活動。この時、ダンスパフォーマンス中に撮影された写真が「奇跡の一枚」と話題になるも、18年3月にグループを卒業。その後、19年から女優業を本格的にスタートさせ、女優の伊澤彩織(30)との“脱力系殺し屋コンビ”の日常を描いた21年7月公開の映画『ベイビーわるきゅーれ』で映画初主演に抜擢。 本格的なアクションとゆるい会話シーンのコントラストが映画ファンを中心に評判を呼び、髙石の存在も徐々に知られるように。その後、『ベイビーわるきゅーれ』シリーズは2作の続編映画とテレビドラマ版も現在放送されるなど人気シリーズとなり、髙石の代表作に。他にも昨年8月放送のドラマ『わたしの一番最悪なともだち』(NHK)で蒔田彩珠とW主演、公開中の映画『スマホを落としただけなのに~最終章~ファイナル ハッキング ゲーム』など話題作に次々と出演するなど、着実にキャリアを重ね、今回ついに朝ドラヒロインに。 そんな勢いに乗る髙石だが、業界内では“ポスト吉高由里子”の呼び声が高いと、あるテレビ局関係者は明かす。 「髙石さんはで常に明るくて、誰とでも別け隔てなく仲良くするとても気さくな女優さんという印象です。『ベイビーわるきゅーれ 』シリーズで共演した伊澤彩織さんは約9歳年上ですが、年齢差など関係なく親友だといいます。 ただ、仕事に関してはプロフェッショナルで、共演者との会話がツボに入って本番3秒前まで爆笑していても、カメラが回るとスッと役に入るんです。ドラマの現場でも、台本はすべて頭に入った状態で撮影に挑むし、本番でも一発OKを連発。また、カメラが止まっていても共演者達と会話をしているので、アドリブでの会話もとってもナチュラル。その会話が自然なあまり、監督からそのまま採用されていることも多かったようですし、まさに天才肌の女優ですね。 難しい挑戦ほど燃えるタイプらしく、向上心もあるし、高い演技力に加えてそうした天真爛漫なところなどが『吉高由里子さんに似てる!』と、業界内でも評判です」 ヒロインを射止めた髙石が“おおばけ”する日は近い。