会見に出席した（左から）大久明子監督、吉田大八監督。菊地凛子、片山慎三監督、入江悠監督

　「第３７回東京国際映画祭」（１０月２８日～１１月６日、日比谷、有楽町、丸の内などで開催）のラインナップ発表会見が２５日、東京都内で開かれ、フェスティバル・ナビゲーターを務める女優の菊地凛子（４３）らが出席。菊地は「映画と一緒に育ってきた。日本を代表する国際映画祭。私で（ナビゲーターが）務まるのかと。光栄です」と笑顔であいさつした。 　オープニング作品は、山田孝之（４０）と仲野太賀（３１）のＷ主演で、名脚本家・笠原和夫さんの幻のプロットを映画化した「十一人の賊軍」（白石和彌監督）を上映。クロージングでは、今年生誕１００年を迎える俳優マルチェロ・マストロヤンニにオマージュをささげた「マルチェロ・ミオ」（クリストフ・オノレ監督）が上映される。 　コンペティション部門は１５作品。日本からは台湾と共同製作された片山慎三監督の「雨の中の慾情」、大九明子監督の「今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は」、吉田大八監督の「敵」が出品された。 　登壇した片山監督は「９割方、台湾で撮影した。町の風景を楽しんで」、大九監督は「普段以上に私の言いたいことを盛り込んだ」、吉田監督は「モノクロは初めてでしたが、見る側の想像力を最大限に持ち上げる」とアピールした。 　また、「Ｎｉｐｐｏｎ　Ｃｉｎｅｍａ　Ｎｏｗ」部門では、映画「あんのこと」などを手がけた入江悠監督作品を特集。入江監督は「ＳＲサイタマノラッパー」が、過去に同映画祭で上演されたことを振り返り「当時とんがっていて、みんなでジャージーで登壇した。その時を思い出し、ついに（自分は）スーツで来るようになった。帰って来られてうれしい」と笑わせた。