常総学院対健大高崎　3回表常総学院2死満塁、池田は2点適時打を放つ（撮影・浅見桂子）

＜高校野球春季関東大会：常総学院6－5健大高崎＞◇準々決勝◇21日◇上毛新聞敷島球場 　常総学院（茨城1位）が、今春センバツで優勝した健大高崎（群馬1位）に逆転勝利した。 　3番池田翔吾外野手（3年）が、1点を追う3回に2点右前適時打を放ち逆転。健大高崎は左右2枚看板の佐藤龍月投手と石垣元気投手（ともに2年）がセンバツ以来約2カ月ぶりに公式戦で登板。先発石垣は自己最速を更新する152キロをマークも、失投を捉えられ5回6失点（自責3）を喫した。帝京（東京1位）は花咲徳栄（埼玉1位）との乱打戦を制し、8回コールドで勝利した。 　　　　◇　　　◇　　　◇ 　常総学院がセンバツVエースを攻略した。初回に先制を許し、2回まで無得点だったナインへ島田直也監督（54）から「工夫が見られない！」とゲキが飛んだ。1打席目で直球のボール球に空振り三振した池田は、バットを短く持ち、再び直球に狙いを定めて2打席目へ向かった。3回2死満塁の絶好機、内角に入ってきた149キロ直球を右前へ運んだ。センバツV右腕の石垣からの逆転打に「レベルが全然上なので、挑戦者の気持ちで」と世代屈指の剛速球に負けなかった。 　島田監督は「（健大高崎の石垣＆佐藤が）久しぶりの公式戦で隙があるんじゃないかと。健大高崎さんとできることで、入りでちょっと浮かれているところがあった」と反省を口にしつつも、センバツV校からの1勝を笑顔で振り返った。