あまりにも残念…。ユーロ2024、グループリーグ期待ハズレの選手(9)自由に動きすぎ? アーセナルMFが停滞の原因?
現地時間6月26日にEURO2024(ユーロ2024)のグループリーグ全日程が終了した。イタリア代表DFリッカルド・カラフィオーリのように評価を大きく上げた選手もいれば、低調なパフォーマンスに終わった選手もいる。今回は、出場国の中で期待外れに終わった選手をピックアップして紹介する。 【決勝トーナメント表】サッカー ユーロ2024(EURO2024)
MF:デクラン・ライス(イングランド代表) 生年月日:1999年1月14日 グループリーグ成績:3試合0得点0アシスト デクラン・ライスもユーロ2024(欧州選手権)で苦しんでいる選手の1人だ。所属するアーセナルで披露するような圧巻のパフォーマンスが完全に鳴りを潜めている。調子が良くないのか、シンプルにボールタッチやパスがズレることが多く、彼のミスからピンチを招くこともあった。 それ以上に問題なのがビルドアップ時のチームとしての決まりごとの無さだ。所属するアーセナルでも同様だが、ライスはかなり動いてボールを受けたいタイプの選手で、アンカーで出場していてもボールサイドに寄りたがる癖がある。 アーセナルの場合は冨安健洋らが、ライスが本来いたポジションに移動することで渋滞が起きていないが、ビルドアップのルールがないイングランド代表ではこれが致命的となる。その結果、後ろの重心がかなり重くなっており、全くもってスムーズにボールが運べていない。 ライスがボールサイドに寄るのをやめさせるのは、彼の特徴を踏まえると難しく、状況に応じて柔軟にポジションを変えられる選手を最終ラインで起用したい。マンチェスター・シティで偽CBとしてのプレー経験があるジョン・ストーンズにこの役割を担って欲しいところだが、現状は行っておらず、この事象が改善されない限り、いつまでもイングランド代表のビルドアップは改善されないだろう。
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