小池都知事定例会見11月11日(全文1)金融の部分を確実にしていきたい
海外金融系企業の誘致促進等に関する検討会について
2つ目はこちら側でございまして、海外金融系企業の誘致促進等に関する検討会と名前を付けております。こちらでは海外の資産運用業、フィンテックなどの企業誘致ですね。それから手続きワンストップ支援、特区を活用しました生活環境支援などを議論いたしまして、都と金融庁、それから民間事業者などの実務担当者の間で来年度から着手が可能な当面の対応を検討してまいります。 こちらのほうは11月16日に第1回を催します。そして第2回は12月19日、年内に当面の対応を取りまとめる方針でございます。実務者レベルで施策の立案に向けました忌憚のない意見交換を行いますため、こちらのほうは非公開とさせていただきますけれども、年内に当面の対策を取りまとめまして皆さま方に公開してまいりたい、議事、概要資料を提供させていただきます。 懇談会のほうのメンバーでありますけれども、私を加えまして15名からなるものでございます。それから検討会のほうはこちらでございまして、都、金融庁の事務レベルに加えまして、資産運用、フィンテックなどの業界団体の実務担当者ということになります。検討会では短期的対策、懇談会では構造的課題に切り込む、抜本的な対策と、それぞれ議論をしてまいる予定でございます。
トランプ政権の今後と2つの検討会、懇談会
ちなみにトランプ政権におきましてはまだ経済政策、金融政策、明らかにはなっておりませんけれども、これまでのキャンペーンの間に、いろんな政策の影、なんて言うんですかね、一端がのぞき見れるわけでありますけれども、これから経済、そしてビジネスマンの(※判別できず)トランプ大統領ということになりますと、アメリカファースト、なんか聞いたことがありますけど、私は都民ファースト。 アメリカファーストの考えでいきますと、法人税の、かなりの見直しをやるのではないか、相続税を廃止するのではないかとか、いろいろと今はうわさの段階でございますし、また財務長官にはウォールストリートに関係する方々、これはよくありますけれども、そういった方々が入る。そういう中で国際金融都市東京ということを確保していくだけでもまず重要でありますが、それだけでは不十分でありまして、さまざま、今、申し上げましたような規制の緩和であるとか、それからより、この高度人材が働きやすいような環境、国際スクールはどう確保するかといったような点、これらはもうまさしく国際競争でありますので、そしてまたシンガポールや香港、上海といったところは、それをまた、アメリカで変化が起こりますとさらにそれに対応してくるわけですね。 ですからこの辺りは、生き馬の目を抜く業界でございますので、乗り遅れない、そしてまた、むしろ世界を引っ張っていくためにはどうしたらいいのかということについて検討をしっかりしていきたいと思っております。 こうやって2つの検討会、懇談会をまずは準備しておいて良かったなというふうに思いますけれども、しっかりと中身のある、そして先ほど申し上げましたスマートシティの大きな柱であります、この金融の部分を確実なものにしていきたいと、こう考えております。 2つ目のポイントでございますけれども、今日は2020年に向けた実行プランの策定に向けましての、パブリックコメントの開始についてお知らせいたします。まず4年後には東京2020大会がやってくるわけでございますけれども、この成功をてことして、さらにその先に新しい東京、そして明るい未来に向けて都民の皆さんと共に歩んでいく。その具体的な道筋を示すというのがこの2020年に向けた実行プランでございます。そしてこのプランをベースといたしまして、全庁を挙げて検討を進めて、そして実行していくということでございます。 それで、この策定に当たりまして、まさしく都民ファーストの視点から、このプランのポイントとなります事項を、コンセプトと主要政策の方向性といたしまして、できる限り分かりやすい表現で都民の皆さま方にお示しをして、ご意見やアイデアを募るということでございます。 まず実行プランの策定の意義でありますけれども、私がかねてより申し上げております、セーフシティ、ダイバーシティ、そしてスマートシティ。この3つのシティを実現して新しい東京を創り上げる。これが大きな大義でございます。プランの目指す新しい東京でございますけれども、誰もが安心して暮らし、そして希望と活力を持てる東京、成長を生み続けられるサステイナブル、持続可能な東京、日本の成長エンジンとして世界の中で輝く東京、この3つのビジョンを示しているところでございまして、これが、これこそがまさにセーフシティ、ダイバーシティ、スマートシティ、何度も繰り返しますけれどもこの3つになります。 このセーフシティの中にいくつか項目を挙げさせていただいております。主要政策を挙げているわけでございますけれども、主要政策の方向性については、はい。例えば耐震化ですね。不燃化、無電柱化、つまり地震に強いまちづくりをすると。それからこれはハード、それからソフトとして消防団など地域の防災力の向上、地域コミュニティーの活性化。それから多摩や島嶼地域のまちづくりなど今後取り組むべき政策の方向性をお示ししているところでございます。つまり地震が起こっても倒れない、燃えない、災害のときでも困らない、独りではないといったように政策の目的が分かりやすく伝えられるようなメッセージにしてまいります。 次にダイバーシティでございますけれども、このダイバーシティについては主要政策、こちらのほうに挙げさせていただきました、いくつもの項目がございます。その方向性でありますが、待機児童の解消など、安心して子供を産み育てられるまちを実現する。障害者が生き生きと暮らせるといった項目を、政策の方向性として打ち出させていただきます。 未来のために自らの意思で学べる、都民1人1人がスポーツに楽しめる、何々ができるというようなことで、こういった可能性、実現性、こういうようなことを盛り込んでおります。 3番目にスマートシティでありますけれども、こちらご覧のような世界のメガシティとして、日本の首都、経済のエンジンとして大都市が抱える問題を解決し、課題を解決し、国際的な都市間競争に勝ち抜く成長を生み続けて、活力にあふれサステイナブルな東京をつくる。これが大きなビジョンであり、それを達成するための主要政策を掲げております。 より具体的にはこちらでございますけれども、LED照明やエコハウスの普及など、世界をリードするスマートエネルギー都市の実現、食品ロスの削減、特区制度の徹底活用で、先ほど申し上げた国際金融・経済都市の実現、世界中の人々を引き付ける観光都市の実現など、今後取り組むべき課題を挙げたところでございます。 そしてまた分野横断的には東京2020大会の成功に向けた取り組みとして、都、それから多摩、島嶼の振興については分野横断的な政策の展開を示しているところでございます。島嶼について、島ですね。東京の島につきましては、あす、三宅島とそれから御蔵島のほうに飛ぶことになっておりまして、オリンピック・パラリンピックの2本の旗をフラッグツアーとしてまさしく旗振りをやっていきたいと思っております。 さらに、beyond2020、これが東京の未来に向けて、つまりオリンピックの年の2020年のさらにその先に目を向けまして、例えば科学技術の進歩、個人の意識の変化などを通して、明るい東京の未来についても描いていきたいと考えております。そこで都民の皆さま方が考えていただく東京の理想の姿、未来の生活像などについてもアイデアをいただきたいというものでございます。このご意見、アイデアですけれども、今日から11月25日までの2週間募集をさせていただきます。ぜひ都民の皆さま方から多くのご提案をいただきたいと思っておりますけれども、その提案の仕方につきましては東京都のホームページをご覧いただきたいと思います。 で、いただいたご意見やアイデアを参考にしながら各政策におけます目標、それから4カ年の政策展開、年次計画などを具体化いたしまして、年内をめどにプランを発表する予定となっております。都民ファーストをうたっております。ぜひ都民の皆さま方から、こんな東京にしたいんだ、こうすればもっと良くなるといったような具体的なアイデア、どしどしお寄せいただければ、それを都政に反映させていきたいと、このように思っております。ぜひ、若い方でも学生さんでも、女性、男性問いません、障害を持った方、もちろんウエルカムでございます。こういう形で、みんなで明るい東京の未来を創っていく、そのための大きなプランとしていきたいと思っております。プラン作りから皆さんと共に進んでいきたいと思っております。