阪神・近本光司、4年連続4度目のベストナイン 虎の外野手初の快挙「自分の出せる結果をしっかりと出す」
セ・パ両リーグのベストナインが25日に発表され、阪神・近本光司外野手(30)がセ・リーグ外野手部門で選出された。4年連続4度目の受賞で、球団の外野手では史上初の快挙だ。チーム唯一の戴冠で盗塁王、ゴールデングラブ賞に続いて今季3冠としたリードオフマンは、7年目の来季もさらなる高みを目指す。 タイガース史に名を残す2024年となった。近本はベストナインのセ・リーグ外野手部門の一人として名を連ねた。栄えある4年連続4度目の受賞だ。 「毎年けがなく試合に出られているので、その結果、ベストナインを連続して取れているのはすごくうれしいです」 プロ6年目の今季は141試合に出場し、打率・285(562打数160安打)、6本塁打、45打点。武器の走力では19盗塁で3年連続5度目のタイトルを獲得し、リードオフマンとして役割を果たした。 今年は最高出塁率に輝いたサンタナ(ヤクルト、231票)、セ4位タイの23本塁打を放った細川(中日、206票)に次いで、186票を集めた。阪神の外野手で4年連続受賞は史上初の快挙で、球団では1979年の掛布雅之(三塁手)以来45年ぶりだ。「成績だけではない、というのもすごく大事。見えないプレー、数字ではないところも評価してもらっていると思う。そういったものは、ほかのタイトルとはまた違う賞なのかな」と、ベストナイン特有の喜びをかみしめた。同じく4年連続で受賞したゴールデングラブ賞も合わせ、築いてきた牙城は確固たるものになりつつある。 「けがなく試合に出続けることと、そこで自分の出せる結果をしっかりと出すといういうことが自分にできること。毎年、自分の結果を出せればいいかな」 笑顔で球団納会に参加した近本が見据えるのは、30歳で迎える7年目。これからも〝聖域〟を守り、V奪回の力となるために走攻守で魅せていく。(須藤佳裕) ★虎では5人目 阪神・近本がセ・リーグ外野手部門で4年連続4度目のベストナインを受賞した。4年連続は球団の外野手では史上初。1リーグ時代も合わせれば、藤村富美男(1947-52の6年、三塁手)、吉田義男(55-60年の6年、遊撃手)、田淵幸一(72-76年の5年、捕手)、掛布雅之(76-79年の4年、三塁手)に次いで5人目。