滑走路を増設する福岡空港、運営トップは羽田事故を受け「被害を最小限に止めることが空港の務め」
今年は辰年、金融界の格言で「辰巳天井」と呼ばれ、へび年と並んで株価が上昇するともいわれています。福岡の財界トップに今年の展望を聞きました。このうち福岡空港の運営トップは、羽田空港で起きた日本航空と海上保安庁の航空機の衝突・炎上事故をめぐって、「被害を最小限に止めることが空港の務め、しっかりと訓練等を行っていきたいと思っております」と述べています。 【写真で見る】福岡の財界トップに聞いた”今年のキーワード”
2025年に滑走路の増設を控えた福岡空港「しっかり訓練」
福岡商工会議所・谷川浩道会頭「先手必勝という言葉を選びました。物事の先を読み、確実に手を打っていく。そして必ず勝つ」 5日に開かれた福岡商工会議所の新年祝賀会には約1000人が参加しました。 RKB町田有平「久しぶりの通常開催とあって、多くの財界関係者が集まっています。企業トップにとって、今年のキーワードはなんでしょうか」 インバウンド需要の回復も見込まれる福岡空港を運営する永竿社長です。 福岡国際空港・永竿哲哉社長「安全・安心です。そんな空港運営を1年心がけていきたいというのが第一ですね。25年には滑走路がもう1本できますので、24年はその準備をしっかりとやっていく、そんな年なのかなと思っています。(羽田空港の滑走路で起きた事故について)被害を最小限に止めることが、空港の務めと思っておりますので、しっかりと訓練等を行っていきたいと思っております」
イオン九州はパート従業員の“賃上げ”に取り組む
4月から実施されるドライバーの残業規制によって運転手不足や人件費の高騰が懸念される2024年問題。路線バスも無縁ではありません。 西日本鉄道(西鉄)・林田浩一社長「人と生産性、付加価値アップ。今月20日にはバス運賃の値上げをすることで大変心苦しく思っていますが、そういったこともすべて人材の確保の原資として活用させていただければと思っています」 去年は食品の値上げラッシュとなり、消費者にとっても関心が高い流通業界。イオン九州は物価の上昇などを受け、イオングループは今年の春から約40万人いるパート従業員の時給を平均で7%引き上げる方針です。 イオン九州・柴田祐司社長「協奏です。戦う「競争」をしていたところから共に創る「共創」という風に変えていったんですけど、今年はそれを本当に実行する、一緒になって奏でていく、そういう意味で「協奏」としました。(賃上げは)我々が先んじてやることによって、みなさんもしなきゃいけないなと思うはずなので、先んじてやっていきたい」