世耕氏、還流復活への関与否定 参院初の政治倫理審査会
自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受け、参院の政治倫理審査会が14日、開かれた。安倍派(清和政策研究会)の参院側会長だった世耕弘成前参院幹事長が出席し、2022年に安倍派が資金還流を復活させた経緯への関与を否定した。「関与したこともなければ、報告、相談も受けていない」と述べた。改選対象の参院議員に販売ノルマと超過分の全額を還流する参院安倍派の「独自ルール」についても承知していないとした。 参院政倫審での審査は1985年の設置後初。先の衆院政倫審と同様、報道機関に全面公開で実施された。 裏金事件で解散を決めた安倍派は長年、パーティー券販売ノルマの超過分を議員に還流してきた。22年に会長だった安倍晋三元首相の指示で中止を決めたものの、安倍氏の死去後に復活した。 22年8月5日に世耕氏を含む安倍派幹部で集まり、資金還流の扱いを協議したが、それ以降の協議に自身は参加していないと語った。還流復活に関し「私が出席している場で還流が決まったり、私が了承したりというようなことは一切ない」と釈明した。