小池都知事が期待する“スシ”は、寿司じゃない! 「SusHi Tech Tokyo 2024」ショーケースプログラムが2050年の東京を見せる
東京都は、2024年4月から5月にかけて東京ベイエリアにて「SusHi Tech Tokyo 2024」を開催します。4月9日、SusHi Tech Tokyo 2024の「ショーケースプログラム」プレミアム発表会が開催されました。 【もっと写真を見る】 ■サステナブルでハイテックなイベントが開催
東京都は、“持続可能な新しい価値”を生み出す「Sustainable High City Tech Tokyo = SusHi Tech Tokyo」を推進する取り組みとして、2024年4月から5月にかけて東京ベイエリアにて「SusHi Tech Tokyo 2024」を開催します。 「SusHi(スシ)」といっても、寿司ではなく、「Sustainable High City」の略。SusHi Tech Tokyoは、最先端のテクノロジー、多彩なアイデアによって、世界の都市が抱える課題の克服を目指すものです。 SusHi Tech Tokyo 2024においては、世界五大陸の都市のリーダーが集う「シティ・リーダーズプログラム」、アジア最大規模のスタートアップイベントである「グローバルスタートアッププログラム」、そして未来の都市モデルを発信する「ショーケースプログラム」の3つが開催されます。 4月9日、ショーケースプログラムのプレミアム発表会が開催されました。 ショーケースプログラムは、未来の都市モデルを「祭」を通じて発信する体験型のプログラム。有明アリーナ、日本科学未来館、シンボルプロムナード公園、海の森エリアと、4つの会場でおよそ1ヵ月にわたって実施されます。 次世代モビリティーの展示、自動運転・宇宙旅行などの体験、ロボット・AIの技術デモ、サステナブルなフード、子どもから高齢者まで楽しめるアクティビティなどが展開されるとのこと。 会場別に紹介すると、有明アリーナでは、2050年の東京にタイムスリップをコンセプトに、最先端技術による“未来の一日”を体験可能。日本科学未来館では、想像力を刺激するテクノロジーやサステナブルな取組など、多様な発明に出会えます。 シンボルプロムナード公園では、最先端モビリティーの乗り比べを楽しめるほか、廃材をアップデートしたアート作品の展示、人にも環境にもやさしいというグルメを中心としたキッチンカーも登場。海の森エリアでは、東京都が取り組む次世代モビリティーや最先端の生成可能エネルギーなどが紹介されます。 ■小池都知事は「2050年の東京の姿」に期待 発表会には小池百合子都知事が登壇。ショーケースプログラムについて、「SustainableとHigh Techという言葉を“握る”と、『SusHi Tech』になる。サステナブルな未来をハイテクノロジーで実現していくのがポイント。(ショーケースプログラムでは)誰でも参加できるプログラムで、さまざまな未来のテクノロジーが楽しめる」と、イベント名に絡めて概要を説明。 「皆さんに2050年の東京の姿、サステナブルでハイテックな東京から発信されるパワーを体感していただきたい」「日々変わりつつある最新のものや、2050年の東京を想定したような技術を体感していただきたいと思っている」と、“体感”という言葉を繰り返し使い、ショーケースプログラムの魅力をアピールしました。 また、東京ベイエリアで4つの会場にまたがって開催されることに対して、小池都知事は「ベイエリアというのは、さまざまな実験、実装にはふさわしい場所。広いスペースがあり、海がある。いろいろな技術的背景を持った企業もある。そういった場所で開催するのが、地理的な意味でのポイント」と解説。 今後の展開については、「東京は広いので、さまざまな観点からの展開も考えられるとは思っている。実行委員会にいろいろな案を出していただければ」と語りました。 続いて登壇した辻愛沙子実行委員長は、「1年半の準備期間の中で、どんなコンテンツをやっていくかというところから、登壇者の男女比まで、皆さんと議論してきた」と本イベントに懸ける思いを話しました。 さらに、「東京は多様な方々が暮らす町。思い描く未来や、課題として感じていることなどはそれぞれ違うということを前提にして議論した。特定の方々ではなく、東京で暮らす人たちそれぞれの目線や思いを加味して(イベントを)作ってきた」と、ショーケースプログラムが東京で開催される意義について説明。 そして、「一方的ではなく、都民の皆さんと未来について一緒に考えていくイベントにできたらと考えている」とコメントしました。 ■さまざまなプログラムの体験が可能 なお、発表会では、テクノロジーのデモや紹介も実施されました。これらの一部は、実際にSusHi Tech Tokyo 2024のショーケースプログラム内で登場するとのこと。 たとえば、小池都知事もハンドルを握った、株式会社RDSとfuRo(千葉工業大学 未来ロボット技術研究センター)の共同開発による「Raptor」。用途にあわせてデザインユニットを付け替えられる「プラットフォーム型モビリティー」です。 そのほかにも、栽培スケジュールを予測してユーザーに栽培アドバイスや食べごろなどを通知するIoTセンサーや、ロボットを装着して対戦するアクティビティーなども紹介され、訪れた人たちから注目を集めました。 また、サステナブルな素材を使った料理・食品なども登場。単純に食材を紹介するだけでなく、イタリア料理、ハンバーガー、アイスクリームなどにすることで、発表会に訪れた人たちが試食できるようになっていました。 これら以外にも、ショーケースプログラムにおいては、最新のテクノロジーを用いたアート・スポーツ体験、アイデアを形にするワークショップなど、さまざまな体験型プログラムが用意されているとのことです。 都市課題解決に向けた東京発のイノベーションを創出するとともに、未来の都市モデルを発信するSusHi Tech Tokyo 2024。何かと話題になることも多い“サステナブル”を、来場者一人ひとりが“テクノロジー”を通じて体験するショーケースプログラムに期待がかかります。 「SusHi Tech Tokyo 2024」ショーケースプログラム概要 【開催期間】 2024年4月27日(土)~5月26日(日) 【各会場開催日程】 ・日本科学未来館 4月27日(土)~5月26日(日) ※5月7日(火)、5月14日(火)は休催 ・シンボルプロムナード公園 5月12日(日)~5月26日(日) ・海の森エリア 5月12日(日)~5月21日(火) ・有明アリーナ 5月17日(金)~5月21日(火) 【URL】 https://www.sushitechtokyo2024-sc.metro.tokyo.lg.jp 文● モーダル小嶋