PAに止められるかは運次第…「休憩したいけど止められない」“物流の2024年問題” 法改正から1か月 高速を走るトラック運転手の本音
休息時間が伸びたことで、トラックが停まる時間も伸びてきているのでしょうか。取材した4月24日も夕方の時点ですでに満車。2台が連続で停められずにパーキングエリアを去ったタイミングで、ちょうど休憩を終えた1台が出発。運良く空いた1台分もすぐに埋まるという具合で、駐車スペースに停められるかは、”運次第” という状態です。中にはゼブラゾーンや高速バスの停留所に駐車する車両もいました。 あふれるトラック 対応策は? 通販サイトの充実による取引の多様化などで輸送量が増加していることが一因といわれています。常態化している混雑に対応するため、NEXCO西日本は、新たな取り組みを始めています。 新たな取り組みの一つは、”短時間限定駐車マス” というものです。停めることができない大型車を減らすために、60分以内の利用に限定して駐車が可能な、”短時間限定駐車マス” を一部のサービスエリアに整備。特に深夜帯の混雑が激しい福山サービスエリアの下り線では、去年12月から実証実験を続けています。 同じような実験が行われている静岡県の足柄サービスエリアでは、1日の1マスあたりの駐車台数が実験前は6.6台でしたが、実験後は7.7台に増加したということです。回転率を上げて、休憩を取ることのできるドライバーを増やそうとしています。 NEXCO西日本 吉川貴信 さん 「4時間走ると30分休憩しないと、というところにも抵触しますので、やっぱり必ず確実に停まれるような環境は作っていきたいなと思っております」 NEXCO 3社では、ほかにも全国のサービスエリアで駐車場のレイアウトを変更し、大型車のマスを増やすなどの取り組みが行われています。 休憩を終えた福本さんが出発 午前4時半。沼田パーキングエリアで福本さんの一日が始まります。 Q.眠れましたか? 「めちゃ眠れました」 Q.きょうはどういう予定ですか? 「いまから朝、とりあえず下関で下ろして、お昼から山口の周南市まで回送して積み込み。そのあと滋賀の甲賀市に行きますね。だんだん明るくなっていく感じの時間が好きです」
夜明けの高速道路へ荷物を届けに動きだします。トラックドライバーは、きょうもわたしたちの生活を支えるために走り続けています。 あらためて 2024年問題とは? トラックドライバーの時間外労働が、4月から年間で960時間に制限されます。また、勤務と勤務の間の休息時間が、これまでの最低8時間から最低9時間に伸びます。これによって、トラックドライバーの働き方を改革しようというものですが、収入が減ったり、荷物の総輸送量が減ったりする心配があります。
中国放送
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