PAに止められるかは運次第…「休憩したいけど止められない」“物流の2024年問題” 法改正から1か月 高速を走るトラック運転手の本音
兵庫から福岡まで食品を運ぶドライバー「停める場所が…」 「昔の話なんですけど、ひどいときには年に2~3回しか家に帰っていなかった。いまは週に2回くらいは家に戻ります」と語るのは、ドライバー歴25年の大ベテラン。収入の不安もありますが、さらに困っていることがあるといいます。 「なかなか、もうぽっと停められる場所がない。だから(PAに)入ってみてダメだったら、また出ていくみたいな感じですね」 トラックドライバーが守らなければならない “ヨンサンマル” とは トラックなどの運転手は、連続で運転できる時間に上限が定められています。4時間運転するごとに30分の休憩が必要なことから業界では ”ヨンサンマル” と呼ばれています。 「4時間に30分休憩取るために、駐車マスに空きがなければ出て、また次のパーキング目指して入っていって、止まれるか止まれないか模索するしかないので」 休まなければいけないのに、休む場所がない…。切実な悩みです。 ところで 沼田PAにトラックドライバーが集うワケとは? 福本さんは、なぜ沼田パーキングエリアでの休憩を選んだのでしょうか。尋ねてみると理由が見えてきました。 「大阪からここまでちょうど4時間ちょいぐらいで行ける距離なので」 天下の台所・大阪と、海外貿易の拠点・下関や九州最大の都市・福岡とのほぼ中間に位置する沼田パーキングエリアはドライバーに人気のスポットだといいます。4時間走ると、必ず30分以上の休憩が必要となるトラックドライバー。 沼田パーキングエリアはちょうど、大阪からも福岡からもおよそ4時間でたどり着けるため、トラックドライバーが休憩や仮眠をとるのにちょうどいいというわけです。 ほかのパーキングエリアやサービスエリアでも、大型車の駐車スペースが混雑していますが、NEXCO西日本では1台でも多くの大型車が駐車できるよう普通車は小型の駐車枠に停めるよう呼びかけています。 トラックが停められるかは運次第? 「やっぱりコンビニとかあるパーキングは特にもうパンパンになりますね。基本、この時間(夕方5時頃)っていつもここのパーキング、ガラガラなんですよ。最近、夕方ぐらいから止まるトラックが増えてきたなっていうのはありますね」
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