警察官「オカダ」と検事「ヨシダ」名乗る男らからの電話…「暴力団のタカハシを捜査している…」 80代女性が400万円だまし取られる詐欺被害
島根県松江市に住む80代の女性が、大手電気通信事業者や警察官を名乗る男らから400万円をだまし取られる特殊詐欺の被害に遭ったことが分かりました。 詐欺の被害に遭ったのは、島根県松江市に住む80代の女性です。 松江警察署によりますと、今年9月18日、女性の家の固定電話に大手電気通信事業者の『クボ』と名乗る男から電話がかかり、すぐに東京中央警察署の『オカダ』と名乗る男が電話を代わりました。 『オカダ』から、「暴力団の『タカハシ』の捜査をしており、あなた名義の口座があったが口座を売ったのではないか」などと言われ、その後、毎日午前9時と午後4時にオカダに電話をかけるよう指示されました。 次に検事の『ヨシダ』と名乗る男から電話があり、被害者が『タカハシ』の共犯者であるなどと言われ、被害者は全く身に覚えがありませんでしたが、『オカダ』と『ヨシダ』を本物の警察官と検事だと信じてしまいました。 相手から被害者の口座の資金調査をする必要があり400万円を下ろして自宅で保管するよう指示されたため、指示に従い400万円を下ろして自宅に保管。 その後10月1日に、400万円を玄関の外に置いておくよう指示されたことから、それに従ったところ、すぐに現金は回収されたということです。 犯罪に関わっていないことが判明したらお金は返ってくると言われた事から、その後も『オカダ』に電話を毎日かけていましたが、10月20日以降は電話がつながらなくなり、返金もされなかったことから騙されたことに気づき、松江警察署に10月22日に相談して詐欺被害に遭っていることが分かったということです。 松江警察署は、警察が資金調査のため現金を下ろすよう指示することはないということ、また「逮捕される」「調査の為にお金を送れ」という電話があれば、詐欺を疑って警察に相談して欲しいとしています。
山陰放送
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