「子供は今しか産めないんだよ」優しさ偽装のモラハラ彼氏と結婚していいの? 38歳女性の婚活迷路
倫世:そうなんですよね。相手の人生観や家庭観に自分をアジャスト(調整)することではないんですよ。でも結婚=幸せという価値観に引きずられてしまう。 川崎:それを自覚しているだけ立派。私もそうだけれど、何よりも世間体を重視するという親の元に育っているじゃない?「みっともない」とか「恥を知れ」とかね。 倫世:それ、30代前半に付き合っていた元彼にも言われました。「休日に昼から酒を飲むなんて、みっともない」とか「女性なのにハンカチを持っていないなんて、恥を知れ」とか。 川崎:戦前の話? 昭和初期のお父さん? その彼はどんな人だったの? 倫世:彼も同じ年の同業他社で、偏差値が高い日本を代表する大学を出ていて、イケメンかつスポーツマンで、無双無敵な人でした。 川崎:その大学ってことは、いわゆる「偉大な母」がセットの可能性が高い。 倫世:すご! なんでわかるんですか? 彼の母親は超絶な教育ママでした。独自の教育メソッドで、彼を超名門の中高一貫校から、その大学に現役で合格させた。彼と母親は二人三脚で学歴を極めた結果、彼は誰もがうらやむいい生活をしている。それゆえに彼は「母に感謝」がデフォルトなんです。どこに行っても「今度母と来たいな」「ここは母がいいって教えてくれたんだ」などと言う。
川崎:マザコンコンボも最近、多いよね。それも、高学歴と言われる大学の入試が難化し続けており男女ともに母親とバディになって、受験を乗り切るという親子パターンが増えているからかもね。 倫世:そうなんです。彼の母は、息子をその大学に合格させるために全集中をしてきた人。彼の知育のために、農園借りたり、積み木を自作したり、ボードゲームを息子と8時間も続けたり……。密な親子関係だから、彼が上京してからも、よく彼の家に遊びに来ていたんです。 川崎:あ~(察し)。母と息子がそこまでコミットしていると、父親不在であり、奔放な女きょうだいがいたりすることも多いのよね。 倫世:なんでわかるんですか? 彼の父は愛人の家に行きっきり。そして彼には姉がいます。彼女は母親の教育ママっぷりに耐えかねて、ヤンキーの道へ。彼の姉は、18歳で娘を出産した後に、地元(兵庫県)で夜の仕事をしています。この姉&その娘が彼にお金をたかりに来ていた。それは彼が母親から「あなたは“まとも”なのだから、お姉ちゃんの面倒を見てね」と言われていたから。 川崎:彼も完全に「受験の後は、今度はお父さんの役をやりなさい」という母の呪いにかかってる。 衝撃の次回では、結婚に焦り彼氏の姉の言いなりになってしまった体験談と、倫世さんが求める本当の「幸せ」について迫る。川崎が推測する、倫世さんと相性の良い男性の職業とは?