「うまいもん甲子園」3度目の挑戦で弘実頂点/青森県産食材で「がっぱどバーガー」
地元食材を生かしたアイデア料理の高校日本一を競う「ご当地!絶品うまいもん甲子園」の決勝大会が3日、東京・品川区で開かれ、弘前実業高校家庭科学科のチームが初優勝した。「がっぱど青森バーガー」を出品し、同校として3度目の出場で念願の頂点に立った。 メンバーは齋藤真衣さん、佐々木侑咲(ありさ)さん、山田瑛(あき)さん(いずれも3年)。がっぱど青森バーガーは、パン代わりのライスプレートを甘い味付けにし、紅しょうがや県南名産の食用菊「阿房宮」、ゴマで津軽塗を表現。県産カシス入りのたれに漬け込んだ牛サガリを焼き、ゴボウやナガイモなどのかき揚げなどと一緒に挟んだ。 大会で3人は「青森の五つの食文化と10個の特産品でできている」とPR。審査員からは「サガリの味付けもライスの甘さも絶品」などと称賛された。 優勝をアナウンスされ、うれし涙をにじませた3人。取材に対し山田さんは「甘さや辛さなどいろんな味をまとめるのに苦労した。頑張って良かった」、齋藤さんは「数え切れないくらい練習し、本番ではいつも以上にきれいに仕上げられた」、佐々木さんは「この3人じゃないとできなかった。いろんな人たちにこのバーガーを発信したい」と語った。 弘実は北海道東北エリア選抜大会の常連校で、昨年は全国大会で特別賞を受賞した。指導している佐々木孝子教諭は「先輩たちが背中を見せ、後輩たちにつないでくれた結果」と喜んだ。