時給上昇も人手不足は深刻 箱根の旅館が独自の“ボーナス制度”
『news every.』 「こちらのお店は1500円から。かなり高額ですね」 上野で見つけたすし店の人手募集。時給1500円は都内でも高いように思えますが、理由を聞いてみると… よし寿司・代表取締役 近藤政康さん 「なかなか人が集まらない。よその飲食店さんが高い時給で募集されているのを見て、時給を上げました」 もともとは1400円で募集を始めましたが、採用には至らず。1500円に上げて、ようやく採用につながったといいます。 よし寿司・代表取締役 近藤政康さん 「奪い合いというものを如実に表している現象だと思います」
深刻な人材不足。特に頭を悩ませているのが、観光地です。夏休みシーズン、多くの観光客でにぎわう神奈川県の箱根町。 夏の繁忙期を乗り切るための人手は、今のところ確保できているという旅館「仙石原 ススキの原 一の湯」では… 一の湯・店舗運営本部長 大野正樹さん 「やはり人手の確保は課題。長く働いて楽しい、自分の生活もよりよくなるという実感を持ってもらうことが大事」 “確保”だけでなく“定着”することも課題。そこで、先月から導入したのが… 一の湯・店舗運営本部長 大野正樹さん 「接客評価手当を導入」 お客さんからの評価に応じたいわば“ボーナス制度”です。例えば、ご飯の時、お箸の袋には…
「接客態度が素晴らしい従業員がいましたら,こちらから教えてくださいませ」 QRコードを読み取ると、接客が良かった従業員を評価することができます。 実際、朝食でも… 宿泊客 「アジア系の男性(の従業員)。アンケートに書いて投稿しようかなと。とても丁寧に説明してくれたので」 宿泊客 「エントランスで最初の説明受ける時に、とても親切な感じだったので。アジアの方だったけど、そんなの関係なく良くしてくれたので、印象に残っていました」 ボーナスは、アンケート1票につき500円。 一の湯・店舗運営本部長 大野正樹さん 「サービス業だといろいろ大変なこともあるけど、とても楽しい仕事、素晴らしい仕事だと思っている。自分の力で給料を上げていける、今後の成長につながっていく。そういうモチベーションを高く保ってほしい」