花ごとパクっと食べられます…「花離れ」が進む今こそ来てほしい、カフェ併設の生花店がオープン
鹿児島県指宿市十町に今秋、生花店とカフェが一つになった「指宿ボタニカルハブ花源」がオープンした。花にまつわるワークショップを開催できるスペースもあり、社長の源川祐策さん(51)は「自宅に植物を飾る文化を発信するための拠点にしていきたい」と願いを込める。 【写真】色鮮やかな切り花や鉢植えが並ぶ生花店「花源」=指宿市十町
農林水産省が今年7月にまとめた調査結果では、切り花の1世帯当たりの年間購入額は1997(平成9)年をピークに減少傾向。中でも若年層ほど金額が低く、若者の「花離れ」が進んでいる。 南九州市頴娃などで長年生花店を営んできた源川さんは「花を飾る習慣がない人に、どうしたら花屋に訪れてもらえるか」を模索してきた。指宿市に新たな店舗を構えるに当たり、以前から思い描いてきたカフェ併設を実現させた。 生花から観葉植物まで、常時200~300種類が並ぶ。ガラス越しではなく、客が自由に歩いて切り花を選べるコーナーもつくった。 カフェは、オランダ語で心が動かされた時に発する言葉から「mooi」と命名。地元産の食べられる花をあしらったフレンチトーストやティラミスのほか、同市内2カ所のコーヒー専門店とコラボしたオリジナルブレンド(550円~)もそろえた。 ワークショップスペースでは今後、クリスマスリースや正月飾り作りなどを開催予定だ。源川さんは「飾る人が増えれば、贈る人も増える。花のある暮らしを広め、指宿全体の消費拡大につなげたい」と話す。営業時間は午前9時(カフェは10時半)~午後6時、火曜定休。
南日本新聞 | 鹿児島