狙うは“地元の人”の利用。もうビジネス客の宿泊だけがメインのホテルではないようです。 　１２月に開業予定のホテル「アパホテル＆リゾート　大阪なんば駅前タワー」。総客室数２０５５室、西日本最大級のタワー型ホテルです。 　平日はビジネス客向けの１人利用が主ですが、観光客が多い場所柄、週末などグループや家族連れなどの利用が多い時期は、２部屋分をあわせてツインルームとして提供できる工夫もされています。また、最上階にあるレストランは、大阪の街が一望できます。 　大阪ならではの名物料理などを満喫できるレストランは、宿泊していなくても使えるのは当然ですが、宿泊しなくても使える施設は、それだけではありません。疲れを癒せる大浴場や、リフレッシュのためのフィットネスジム。さらに、料金はまだ決まっていませんが、最上階のプールも泊まらなくても使えます。 　（アパホテル　村田紘嗣総支配人）「ビジネスやレジャーのお客さま、関西にお住まいのお客さま、すべての皆さまに利用していただきたい」 　宿泊しない地元の人をもターゲットにすることで、より幅広く、平日週末問わず客を取り込めるというわけです。一見、ビジネス客だけを狙っていたと思っていたホテルは、いまやアミューズメント施設と化して楽しめる要素倍増でした。