NGT48、メンバー暴行事件に公式発表 3公演中止も
新潟市を拠点とするアイドルグループ、NGT48の山口真帆が、昨年12月に自宅に押しかけた男性2名から暴行被害を受けたことをインターネットの動画配信サービス「SHOWROOM」やツイッターを通じ自ら公表した件を受け、NGT48を運営するAKSは10日、同グループ公式サイトで一連の経緯と今後の対策などについて説明。続いて11日には、3公演について中止することを発表した。 また、山口本人も10日の劇場公演に出演、騒がせてしまったことを謝罪するとともに今後もチームG副キャプテンとして努力すると表明した。 なお、男性2名は暴行容疑で逮捕されたものの、すでに不起訴となり釈放されている。
実行犯とは別の男性ファンも事件に関与か
公式サイトでは「山口真帆に関わる一連の騒動についてのご報告」とし、今回の騒動について陳謝。暴行事件については、「昨年12月、ファンを名乗る男2名が山口真帆の自宅玄関に押しかけ、顔を押さえこむなどの暴行の容疑で逮捕されました」と事実経過を報告。新潟警察署が事件を捜査、NGT48劇場の今村悦朗支配人も約1ヵ月に渡り、捜査にできる限りの協力をしたという。 また、実行犯ではないが事件に関与していた男性ファン1名も、運営側で確認されたとのこと。実行犯とこの男性の3名については、グループ内での公演、握手会、イベント等へは一切参加できない対応を取ったという。 山口はグループ内のメンバーが、自宅などが推測出来る個人情報を漏らしていたことを示唆していたが、それについては「メンバーの1名が、男から道で声をかけられ、山口真帆の自宅は知らないものの、推測出来るような帰宅時間を伝えてしまったことを確認しました」として、今後も本件について確認を続けるという。
11日と14日の計3公演を急きょ中止
さらに、山口本人が精神的なショックを受けており、今回、本人から公表する形になってしまったことについて、「本人やファンの皆様への説明や対応が不十分だった為であり、今後はこのようなことがないよう、全グループメンバーへの防犯ベルの支給、各自宅への巡回等の対策を徹底するなど、これまで以上に再発防止策を講じるとともに、メンバーとの信頼関係を築き、山口真帆をはじめ全メンバーの精神的ケアを、スタッフ一同全力で行なっていく所存です」と説明した上で、再び陳謝の言葉で結んでいる。 そして11日には、同日の研究生「PARTYが始まるよ~研究生の息吹を感じて!~」公演と14日のチームG「逆上がり」公演(昼夜2公演)の計3公演について急きょ中止とすることを発表した。
山口語る「NGT48が新しい方向に向かえるよう努力」
山口は10日に新潟市内のNGT48劇場で行われた「3周年記念スペシャル公演」に出演、騒がせてしまったことを謝罪。運営会社であるAKSとも話し合えたこと、これをきっかけとしてNGT48が新しい方向に向かえるように自分も努力したい旨を表明したという。 運営側の説明が後手に回ってしまったことに、今回、ファンの間で不満の声が上がっているのも事実。今後、同種の事件が起こらないよう対策の徹底が求められるだろう。 (文・志和浩司)