孫の看護で休暇制度を新設 佐賀銀行、7月から中学就学前対象
佐賀銀行は24日、中学校就学前の孫を看護するための休暇制度を7月1日から新設すると発表した。従業員が孫の病気の看護や予防接種を受けさせるために1時間単位で取得することができ、働きやすい職場づくりを推進する。 同行ではこれまで、中学校就学前の子を養育するための看護休暇制度があったが、孫がいる世代の従業員も多いため、経営側から制度拡充を提案した。同行の55歳以上の従業員は約560人いるという。 対象は行員やパート職員らスタッフ全員で、孫が1人の場合の休暇は年間5日、2人以上は同10日。病気やけがの看護、予防接種や健康診断を受けさせるために、1日単位や1時間単位で利用ができる。従前の子の看護休暇制度は、2023年度に延べ192人が利用した。 同行によると、孫の看護のための休暇制度は九州・沖縄の銀行では珍しく、佐賀県内企業でも「あまり聞いたことがない」という。担当者は「どの会社でも人材不足の中、働きやすさは大事な観点。長く気持ちよく働いてもらいたい」と話す。(北島郁男)
北島郁男