「アドレスを変えるだけでスライス改善!」などとインスタやYouTubeにあふれる上達法… SNSの情報って信用していいの?
すべてを鵜呑みにしてはいけない
ゴルファーの中にはスコアアップのための上達法や役立つ情報などを収集する際に、SNSを活用している人も多いでしょう。SNSは気軽に有益な情報を得られる便利なツールでもありますが、一方で注意しなければならない面もあるといいます。 【動画】これは必ず参考に! 渋野日向子が実践する“ウォーミングアップルーティン”実際の映像 では、上達を目指すうえでSNSを活用する際にはどのような付き合い方をすればいいのでしょうか。池袋ゴルフアカデミー代表でレッスンプロの村井良行氏に話を聞きました。
「SNSには『プロ』『アマチュア』『ゴルフメディア』などさまざまな意見や立場からの情報が混在しているので、この中から自分に必要な情報を見つけだすのは容易ではありません。また、SNSで発信している人は閲覧数を増やす目的で『○○するだけでスコアアップ』『ほとんどの人が間違っている○○』などと極端な見出しや尖った内容を提示しているケースも多いです」 「しかし、どれだけSNSに有益な情報があふれていても、ゴルフの上達には時間がかかるものと認識しておくべきです。そのため『○○するだけで改善する』というように、あたかも簡単に上達するような動画や手法を鵜呑みにしない心構えが必要なのです」 村井氏はさらに「たとえSNSで多くの情報を得たとしても、それが必ずゴルフの上達に結びつくとは限りません」と言い、次のように話を続けます。 「なかなか上達しない人のほとんどは、SNSで得たものをそのまま信じてしまっていますね。例えば、プロゴルファーのスイング動画を見てその通りにマネをしてもうまくいく可能性は低いでしょう。なぜなら『体格や筋力』『体の柔軟性』『技術的な理解度』など、人にはさまざまな違いが存在するからです」 また、中にはSNSの情報をクラブ選びの参考にする人もいますが、村井氏はその際にも注意すべき点があると話します。 「発信者がオススメしていたとしても、それが自分に合ったクラブであるかは分かりません。そもそも『自分が扱えるクラブなのか?』『振りやすい、振りにくい』といったフィーリングもありますし、『構えた感じの見た目の好み』『振り心地のよさ』などと必ず個人差が存在します」 「これらのことからも、しっかりと試打をしたうえで自分好みのクラブかどうかは見極めたほうがいいですね。SNSでの情報はあくまで第三者の意見であるため、自分の感性を重視することも大切です」