庁舎丸ごと美術館化、役場彩るパラアートの世界 障害者作品の展示・販売で共生社会実現へ
■創作のモチベーションにも
青山さんは「利用者にとって作品を見てもらえることは何よりの喜び。役場という身近な場所で展示してもらい、創作のモチベーションにもつながっている」と喜ぶ。
作品2点が庁舎内に展示されている梅岡奈都美さん(29)は「絵を書くのは大好き。みんなに見てもらえるのはうれしい」と笑顔で話す。
町は今後、半年ごとに作品を入れ替えて展示を続けていく方針だ。担当者は「町民からも好評で、役場の雰囲気も明るくなった。パラアートギャラリーの取り組みが障害者の生きがいと収入に、ひいては共生社会の実現につながっていけば」と期待を寄せている。(前川康二)