不動産会社の経営者が教える! 共用部分でわかる「トラブルが起こりがちなNG物件」
物件探しの際、知っておくと助かるトピックをご紹介。『持ち家女子はじめます』(飛鳥新社)の著者でもあり、5000人超の女性たちの「幸せになれる家選び」をサポートしてきた「ことり不動産」代表の石岡茜さんに、マンションの共用部分を見ればわかる「トラブルが起こりがちなNG物件」についてお聞きしました。意外と知らない共用部分についてと、そのチェック方法を教えてもらっています。ぜひ物件選びの参考にしてください。 【画像】見落としがちな共用部分も注意してチェック!「選んではいけないNG物件」まとめはコチラ
NG1 ボコボコになっている玄関扉がある物件
集合住宅の共用部分とは、エントランス、ラウンジ、廊下、エレベーター、駐車場、駐輪場、ゴミ置き場、宅配ボックス、共用庭といった、住人全員が共同で利用する設備やスペースのことを指します。 これらの場所が散らかっていたり、設備の汚れが目立ったりする物件は、住んでいる人のマナーが悪い場合や、管理会社の運営がスムースに行われていないことが予想されるため、あまりおすすめできません。 意外なところでは、玄関扉(外側の部分)も共用部分となります。以前、お客様をご案内した物件で、ボコボコの状態になった玄関扉を見たことがありました。その部屋で何かトラブルがあったのだろうと思います。 共用部分の修理・修繕・交換等を行う場合は、住人で構成する管理組合の承認が必要となるため、面倒に思った居住者がそのまま放置していたのでしょう。 集合住宅で快適に暮らすには、住人にトラブルメーカーとなる人物がいないことが理想です。ですが、購入前にそういった人物がいるかどうかを知ることはなかなか難しいでしょう。 だからこそ、内見する前にお客様に「共用部分をよく見てください」とお伝えしています。エントランスやゴミ置き場といった一般的な共用部分はもちろん、玄関扉やポーチなど専有部分に近い共用設備についてもしっかりチェックしてほしいです。 ボコボコの玄関扉は極端な例ではありますが、「共有部分の乱れ」は「住人の暮らしの乱れ」だと思うので、そのサインを見逃さないでほしいです。