和菓子屋の息子、「パティシエ」になる 独立し洋菓子店オープン、家族への思いは… 実家を継いだ弟はマツコ・デラックスさんも絶賛の“元ホスト”
HAPPY SWEETS FACTORY 吉岡徹さん 「ずっと石橋たたいて歩くタイプで、とりあえず自分のしっかりした経歴作ってみたいな。あいつは最初から自分を表現してたんですよ、だけど僕は、当時自分の色がなかったんで、とりあえず何か可能性を広げるために目の前のスポーツだったり勉強に打ち込むしかゴールが見えない、みたいな」 性格は対照的だという兄弟同士。 それは仕事でも… HAPPY SWEETS FACTORY 吉岡徹さん 「親父と洸は感覚タイプなんです。感覚で『これくらいの水の量』『この前はもうちょっと多かったじゃん』『それは冬だったけん』みたいな。今思えば分かるんですよ、季節や厨房内の湿度や気温によっても変わるんで。でも数値にしたいんですよ、俺は。データ残さんと不安なんですよ」 それぞれ違うアプローチで菓子作りをしていますが、互いにその実力は認め合っています。 そのきっかけとなったのが、今から9年ほどの前こと。 吉岡製菓の大規模なリニューアルです。 テナントとして入っていたスーパーが閉店したことで新しい店を立ち上げることを決断。 県外で修業していた徹さんも戻り、兄弟2人で新店舗に勝負をかけまし ほとんど寝る時間もなく、働きづめでしたが… 弟・吉岡洸さん 「やっぱりチームがいないとキツイんですよね、1人じゃ止まっちゃうこともあるんで」 兄・吉岡徹さん 「自分が洋菓子店わたってきて、家族より一緒にいるんですよパティシエ同士。洸とも一緒ですけど、そういうやつらって信頼できるんですよ、任せられる。」 家族一丸となって一緒に店を盛り上げてきた徹さん。 なぜ吉岡製菓を離れて独立する道を選んだのでしょうか? HAPPY SWEETS FACTORY 吉岡徹さん 「最初は吉岡製菓で洋菓子部門で立ち上げるっていうのも視野に入れたんですけど、『ルビーのイチゴ』が誕生したんで。吉岡製菓は和菓子を主軸にあるべき会社だし」 洸さんが開発したフルーツ大福「ルビーのイチゴ」がメディアなどにも取り上げられ、全国から注目を集める大ヒット商品に。 これを機に徹さんは再び県外に行き、店のリニューアルのため半ばとなっていたパティシエ修業を再開したのです。